ファンドレイジングについて学ぶ(その1)

今日から2日間、「ファンドレイジング日本2011」というセミナーに参加しています。まず1日目が終了しました。「ファンドレイジング」という言葉、実は昨年秋までは私も知りませんでした。自分よりも歳の若い人との何げない会話のなかで「コミュニケーションとファンドレイジングの2つのスキルがこれから必要だと思う」的なことを言われて「ん?何それ?」と思ったのが最初です。その後、本を数冊読んで、簡単にいえば「寄付を募る技術」ということだと理解したわけです。

そしてある日サイトで見つけたのが、このセミナー。昨年から始まって今年で2回目、欧米の先進国に比べてなかなか微妙な雰囲気がある日本の寄付行為に、新しい風を吹き込もうというのが趣旨だそう。正直自分も「赤い羽根募金」って何か子どもがダシにされてあまり積極的に近づきたくないなと思っていましたし、何より「そんなに寄付が必要なら、人件費をまわしたほうがよくね?」と思っていたぐらいです。
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ただ、そうした自分の思いや世の中の雰囲気も少しずつですが、変わり始めています。感度の高い方からはCSR的というか「ソーシャルな活動」の1つとして受け取られていますし、何より正月前後の「タイガーマスク」現象が裏付けているように思います。背中を押されると、人はこうしたことに関わりをもつことができるのですね。自分の勤めている会社でも昨年ホームページで「クリック募金」を行っており、1年で400万円以上を寄付することとなったので、「きっかけ」って大事なんだと思った次第です。

話はややそれますが、日本の寄付市場ってどのくらいあるのでしょうか。1年間で米国では20兆円規模に達するのに対して、日本はせいぜい200億円程度と言われていたのですが、昨年初めて発行された「白書」によれば日本でも「会費」を含めて1兆円を超すことがわかったのです。(そのうち個人からの寄付が5500億円)意外とやるじゃん、って思うと同時に、「デフレの正体」を読んだこともあって、この規模はもっと増えるな、と思うのです。となればどうしてもそのマーケットを目論んでいろいろな人が知恵を出し合うこととなるだろう、と。(「マーケット」という言い方は消費材のようで適切な表現ではありません)それじゃ1つ、基本から学んでみるか。。。

というようなことをあれこれ考えながら、本日セミナーを聴きに行ったわけです。今日は3つのセッションに参加しました。安い参加料ではなかったので、元をとるべく最前列に陣取りました。続きはまた明日。