筋トレ再考

いままで筋トレというものが嫌いなもののひとつだった。筋肉というのは道具であって、それ自体を鍛えるということの意味がわからず、美しくないと思っていた。ところが筋トレをしている人の話を聞いて総合するに、あれは「自分(の体)をコントロールする実感」を快感として得ているのだという結論に達した。自分に属するもので、自分の思うとおりにコントロールできるものというのは実はそんなに多くない気がする。そんなときに、うまくコントロールできない自分の体を、少しずつ思う形にコントロールできるようにしていく快感というのは確かにあり得るなあと思った。