ココロ社

主著は『モテる小説』『忍耐力養成ドリル』『マイナス思考法講座』です。連絡先はkokoroshaアットマークkitty.jp

伊藤若冲の小宇宙!

先々週くらいに京都に行ったのですが、伏見・黄檗・宇治・太秦・嵐山あたりを落ち穂拾い的にめぐってきました。
まず伏見に行って、伏見稲荷自体も身体を使う感じでよかったのですが、近くにぽつんとある黄檗宗の石峯寺は、なんと伊藤若冲が10年間いて、石仏を作り続けたという通り過ごし厳禁のテンプル!
奥の方に雑木林があり、そこに彼が手がけた石仏たちがズラリ!
 
▲五百羅漢もいますが、釈迦の生涯がフルスペックで立体化されていて狭いながらも圧倒されてしまいます。

▲ちょwwwおまwww釈迦涅槃図!!!
若沖というと、動物の絵(なんかお茶のパッケージにもなってたし)が浮かんできますが、絵とは違ったセンスのゆるい石仏たちでした。彼の描く水墨画(大根を釈迦に見立てた『蔬菜涅槃図』とか)に似た雰囲気。でも醸し出される赦しのオーラと素朴なユーモアは渡辺満里奈が喜びそうでもあるよなぁ…「石仏たちとゆるゆるしてきました」とかエッセイで書きそう。(なんで渡辺満里奈はあんなにぼくを苛立たせるんだろう?本上まなみも同罪。)

▲御朱印。五百羅漢の印が可愛らしい。間に挟む紙にも心遣いが感じられます。

土曜なのに誰もいなくて、キツツキのコンコンいう音が響いていてエキサイティングでした。食感最悪(そして食べたらきっと苦い)の毛虫を捕らえるため必死につつきまくる愚かな鳥たちよ…関西在住でここに来たことない香具師は人生を考え直した方がイイ!

「ゲーム脳」検証サイトの広告を駅で見かけてチョト驚いた


大前駅を降りたところに「ゲーム脳に科学的根拠はない」の文字が飛びこんできて失禁しそうになりました。要は『ゲーム脳の恐怖』という本があって、それが妄説であるという話が書いてあるサイトの広告なのですが、白地に赤丸のデザインが否応なく保守をイメージさせるのと、「『脳波を測定している機械が信頼性に欠ける』ってホント?」などの「ホント?」攻めによって、むしろ逆の印象―やっぱり「ゲーム脳」ってあるんだ!―を与えてしまうのではないかと思い、他人事ながら心配してしまいました。
このサイトの主張通り、ゲームをすることでアホになることはないと思いますが、ただ、勉強をしない子は絶対にアホになるので、勉強はした方がいいと思います。勉強しない子は、将来、居酒屋の便所に置いてある、あいだみつをのカレンダーに心を打たれてしまうから気をつけて!