・最高裁が体罰を教育的指導と認定

教諭の体罰訴訟、男児側が逆転敗訴〜最高裁 | 日テレNEWS24教育現場では、子供に対して過剰なまでに気を配っているようです。

特に、子供の体に触れる行為は、すぐさま「体罰だ!」とされて、モンスターペアレントによって犯罪者に仕立て上げられてしまうことがある。

そんな現状に待ったを掛けたのが、28日の最高裁判所の判断。


小学校2年の時の「体罰」をめぐって熊本県天草市の男子生徒(14)が同市に損害賠償を求めた訴訟の上告審判決で、最高裁第三小法廷は28日、「体罰」があったと認定して市に賠償を命じた一、二審判決を破棄し、生徒の請求を棄却した。

第三小法廷は、臨時講師が注意を聞かない生徒の胸をつかんで体を壁に押し当てて怒ったことを「許される教育的指導の範囲を逸脱せず、体罰にはあたらない」と判断した。


判決によると、生徒は小2だった02年、休み時間中に廊下で友達と一緒に通りかかった女児をけり、さらに、注意した講師の尻をけった。

講師は追いかけて捕まえ、洋服をつかんで壁に押しつけ、「もう、すんなよ」としかった。


悪いのは生徒の方ですね。

ところが、生徒は講師から怒られた後に食欲が低下するなどして通学できず、03年2月に病院で心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断された。

その後、回復して元気に学校に通うようになったが、生徒の母親は学校側の説明に納得せず、学校や市教育委員会に極めて激しく抗議を続け、05年に提訴に踏み切った。

典型的なモンスターペアレントだ。


一審と二審は講師の行為が体罰に当たるとし、市が「教育的指導の範囲内だ」として上告していた。

悪ガキにげんこつの一つもできない教育現場の閉塞感は、子供たちを歪めていると思います。

過度な暴力は戒められるべきだが、「身にしみる指導」のすべてを体罰として処罰していたこれまでの流れは見直すべきだ。


子供はほめて育てるものだから、身体へ及ぶ行為そのものが不要とする考え方がある。

それができる人はそうすればいいが、できない人にも押し付けるのは行き過ぎだ。

嫌いだが好例なのが、アントニオ猪木のビンタだろう。

猪木にひっぱたかれても刑事告訴した人は一人もいない。

体罰をされる側が受け入れれば行為としては傷害であっても暴力ではなくなる。(※末尾の事件のようなものは論外)


体罰を敵視する親は、我が家の教育方針を先生に伝えておくべきだろう。

その上で、先生の指導を素直に受け入れられる子育てをしておくべきだ。

教師の指導に従わない子供を学校に送り込んでおきながら、きつい指導に体罰だと抗議するのは本末転倒だからだ。

のびのびとした子育てと放任を履き違えている。


小学校の家庭訪問が一段落したところですが、訪問される先生にかならず告げる一言がある。

「うちの子には、遠慮なく『ゲンコツ』してくれていいですよ」

先生の顔が、ニコッと微笑む。

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http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090427/crm0904271331010-n1.htm
こういうのが戒められるべき体罰であって、混同しない論議が求められると思う。