K先輩とT先生

  同じ町内に酒屋を営んでいたK氏は亀谷氏、柏木氏と並んで、仙台の鉄道趣味の大家でした。コンも手ほどきをいただいた大先輩です。10年前に他界され、遺品は酒屋さんに展示され、仙北鉄道の貴重な資料はコンが引き取った事は以前に書きました。その資料を調査、というかどのように処理すべきかという事で、鉄道研究の第1人者にして軽便鉄道の権威、現在茨城大学の教授であらせられるT先生が来訪されました。さっそく資料に眼を通して頂き、非常に貴重なのでリストを作って博物館に収める算段を検討する事になりました。その後、K先輩宅を訪れ、残された資料を点検されました。
  プレート類は非常に貴重な物だそうです。



  青焼きの原図は色が褪せないようにこのようなブリキの缶に納められていました。

  K先輩は模型も良く作っておられ、作品も残っています。鉄道模型社の箱が灰色の前に黄色であった事は存じませんでした。しるねこさんはご存じでしたか?

  手作りの230型。手作り模型のみが持つオーラを感じます。

  その後T先生と歓談、T先生は最終の高速バスで栗原のくりでんミュージアム視察に向かわれました。
  模型は進みませんでしたが、楽しい一晩でした。お話の中で、「実物を縮小しただけでは模型ではない、対象物をまずすべて取り込んで、模型へと翻訳するのがあるべき模型の作り方」と話され、とても納得しました。コンは細部に拘り過ぎているのかもしれないと反省しました。
  ジョギングは雨降りでお休み。明日こそ安全弁を「らしく」作ってみます。