そこがミソ。-ドラマや特撮感想などを気ままに

ブログ、感想は見た日の分にアップしたいので過去ログがいきなり埋まってることもあるってよ。

わたしたちの教科書#10

http://www.fujitv.co.jp/kyoukasho/trailer/index.html
息子・陸の「無実を証明するために」その本人を証言台に立たせるという兼良のお母さんの盲目っぷりが、事実・真実を知ってる珠子や視聴者からすると、かなりカリカチュアされてるけど親ってああいうもんなんだろなーと思ってたら、もっと痛々しくなっちゃったよ。新聞沙汰になった父親の犯罪行為さえ見なかったことにして、その延長線上で息子の無実を言い募るのは、あまりといえばあまりだよ。無実をいえばいうほど息子が傷ついてると判らないのは、事実を見ようとしないからか。
「虐めはなかった」を押し通す雨木副校長の言い分は、戸板先生がいうようにいちばんよく知ってるのは生徒であり、それは学校の教師達も知ることになってしまった。であるのに見て見ぬ振りをして「なかったこと」にしてしまおうというのは「生徒を守るため」といいながら実は裏切り行為でしかないというのは、まさに兼良の家庭がそっくりそのまんまトレースしてるてことで、そういう意味でも兼良家は学校側に対する風刺なんだよな。面白くもおかしくもないけど。
兼良自身が虐められるのを判ってて父親のことを告発したのは、嘘を付き続けることのアンビバレントな状況に耐えられなかったからだろうけど、それでもそうすることによって事実を母親に認めさせたいという気持ちなんだよなあ。明日香に対する虐めを認め、クラスで虐められることが罰だと思うことで何もかも終わった気になってる・・・けどそれは罰じゃないという珠子。
珠子の、自分自身が明日香に対してやったことは兼良と同じであり、それを本人に対しては償えない以上やってることが偽善にしか見えなくても、その罪を背負って生きていかなければならないのだと伝えるのは、兼良にとっては救いになるのかな。もちろん自分に対しても言い聞かせてんだろうけど、珠子は。ああ、加地にもな。(すぐ感化されやがる)


これがそのまま加地のことにも当てはまってて、加地は本当に虐めがあるということ自体知らなかったみたいなんだけど、この加地の鈍感さには腹が立ったよ。(まあ全然生徒のことなんか見てないからな)
しかもその事実を知って、学校を辞めると簡単に言ってしまうのは、ポー様が虐められてるということを家族ぐるみで認めて、学校を糾弾しようとせずに転校してしまうことと同じなんだよ。でもポー様は逃げてもいいけど加地は逃げちゃダメだろ!他の先生はともかく、大城先生までおいてけぼりにして辞めるって言える加地が信じらんねーな。虐めをしていたかも知れない生徒に向き合うのは怖いというのは本当だろうけど、それはみんなそうだって言ってるのに。
珠子の言うことを聞いてすっかり虐めを認めるのはいいことだと思っちゃった加地。
ポー様が転校したことに関して嘘をついたという良心の呵責に耐えられず、手紙を書こうというのも無神経でビックリ。本当なら珠子が認識してるように3-3の特定の生徒の問題じゃなくクラス全員が加害者であるということなのに、それを認めろって言うのと同じことなんだよな。それで残った生徒が兼良の仲間だったのかどうかは(顔覚えてないんで)よく判らんのだけど、少なくともポー様はその加地のしたことに対しては認めて許してくれたってことでいいのかな。「先生に向いてないのに」というのはまさに自分が助けてもらえなかったということに他ならないから、加地はそれをただ「いい想い出」として流しちゃいかんと思うんだけど。ポー様は手紙をもらったこと自体嬉しいともなんとも言ってないし。
ただ根本的に解決しない虐めからは逃げてもいいし、時が経てばそれこそボンヤリとした想い出になるであろうことを教えてくれたのは珠子であって、加地じゃないんだよな。だからポー様はそういう日が来るまで妄想し続けないといけないんだよ。判ってんのかよ、加地は。
そして虐めをしたことを反省したはずの生徒たちは、兼良が登校してきてもやっぱり「それはそれ、これはこれ」なんだよなー。何も変わってないよ。
音也の挙動がアヤシゲなんだけど、神に代わって剣を振るう人なのか?(笑)兼良を狙ってんの?でも現状、虐めの加害者って結局クラス全員(というか生徒の誰でもそうなる可能性があるってことだろ)なんだけどー?まあこの辺が副校長が虐めを認めないという強硬な姿勢と関係してるのかな?


八幡日記>ヒロたんはいつでも試されてるよ!(笑)が、頑張れ〜(;´Д`)ハラハラ