マーケティング勉強(ネット編)

マーケティングとは「価値創造活動」である。

要約すると、こうなる。
ドラッガーの「顧客の創造」を連想させる。「何をもって憶えられたいか」も。
マーケティング」をインターネット検索し、もろもろの整理&連想をまとめる。
(ネット編)に続き、(立ち読み編)(図書館編)を書く予定だ。

自分の理解を先に言うと、マーケティングとは「価値および魅力を最大限に引き出し(価値創造)伝える活動」となる。
以下、覚え書きをまとめる。

1 定義
2 分析方法
3 フィリップ・コトラー(Philip Kotler 1931-)
4 ブランド(英: brand )

1 定義

AMA;American Marketing Association 2007
Marketing is the activity, set of institutions, and processes for creating, communicating, delivering, and exchanging offerings that have value for customers, clients, partners, and society at large.
マーケティングとは、顧客、依頼人、パートナー、社会全体にとって価値のある提供物を創造・伝達・配達・交換するための活動であり、一連の制度、そしてプロセスである

・日本マーケティング協会 1990
マーケティングとは、企業および他の組織がグローバルな視野に立ち、顧客との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動である

・フィリップ・コトラー(Philip Kotler 1931-)
マーケティングとは、製品と価値を生み出して他者と交換することによって、個人や団体が必要なものや欲しいものを手に入れるために利用する社会上・経営上のプロセス

ピーター・ドラッカー(Peter Ferdinand Drucker 1909-2005)
マーケティングの目的は、セリング(単純なる販売活動)をなくすこと

参考例→http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%B1%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0

マーケティングとは、「儲け続ける仕組みを作ること」(安倍徹也)
http://allabout.co.jp/gm/gt/1908/

私の前職ではマーケティングを「作る立場」とし、マーチャンダイジングを「買う立場」として習った。
そして後者がチェーンストアビジネスとしてふさわしいとされていた(最近は曖昧になっていたが)
また「売れる仕組み」をつくれと。

「社長は仕組みをつくりなさい」
「儲かる仕組みをつくりなさい」
といった本がビジネス書コーナーにあふれるのはこういうことか。
自分がいなくても店がまわる仕組みをつくる、というスーパーバイザーの仕事に似ている。
ただまわるだけでなく、「儲かる」ということがマーケティングのポイントなのだろう。

★★★
これらのことから、マーケティングとは、
・価値を創造する
・それを伝達する
・交換し続けること

といえる。
価値を創造するだけではだめで、それをしっかりと伝える(伝達)する必要がある。
そしてその価値を交換し続ける(儲け続ける)必要が生じる。
なんとも広い概念だ。


2 分析方法

現状把握がポイント。顧客のニーズ・ウォンツを探るための活動。

・R-STP 分析の流れ。市場調査し、対象を細分化し、焦点を決め、自らの立ち位置を明らかに示す。
 Research 調査
 Segmentation 細分化
 Targeting 焦点化(目的化)
 Positioning 立ち位置

・4P分析 自社分析の観点。製品、価格、流通、プロモーションの4点は最低限押さえる必要がある(エドモンド・ジェロームマッカーシー 1960)
 Product 製品 :製品、サービス、品質、デザイン、ブランド 等
 Price 価格 :価格、割引、支払条件、信用取引
 Place 流通 :チャネル、輸送、流通範囲、立地、品揃え、在庫 等
 Promotion プロモーション :広告宣伝、ダイレクトマーケティング

・4C分析 分析の対象者。自社、競合企業、顧客、協力業者の4者を様々な分析方法を用い把握する。
 Company(自社)
 Competitor(競合企業)
 Customer(顧客)
 Cooperator(協力業者)

SWOT分析(Strength[強み]、Weakness[弱み]、Opportunity[機会]、Threat[脅威])を通して競合企業の強みや弱みを把握する。
→4P分析を通して自社のビジネスモデルを確認する。
→顧客分析を通して市場の動向を把握する。

・PEST分析 マクロ環境を分析する際に用いる手法。政治、経済、社会、技術の4点。
 Politics(政治)
 Economy(経済)
 Society(社会)
 Technology(技術)

参考例→http://allabout.co.jp/gm/gt/1908/

★★★
まさに様々な分析方法が挙げられている。混乱しそう・・・
共通するのは、2軸。
自社に対する理解(立ち位置/強み弱み/歴史)と世界に対する理解(他社/顧客/マクロ)だ。


3 フィリップ・コトラー(Philip Kotler、1931年 - )

アメリカ合衆国経営学者。マーケティング学者。ノースウェスタン大学ケロッグ・スクール教授。
現代マーケティングの第一人者と言われることもある。
顧客のセグメンテーション・ターゲティング・ポジショニングを説くSTP理論や、マーケティングの4Pにpublic opinion(世論)・political power(政治力)を加えた6P理論、または4Pにpeople(人)・processes(プロセス)・physical evidence(物的証拠)を加えた7P理論などが有名。

参考→http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%BC

★★★
理論派。マーケティングの分析手法を数多く提唱している。
個人的には『コトラーマーケティング3.0』の印象が強い。
曰く、マーケティングの主役が「生産→販売→顧客→共感」と変化してきているということである。
自分の感覚で感じていたことがすらっと文字にされていてすごい。

コトラーのマーケティング3.0 ソーシャル・メディア時代の新法則

コトラーのマーケティング3.0 ソーシャル・メディア時代の新法則


4 ブランド(英: brand )

個別の売り手もしくは売り手集団の財やサービスを識別させ、競合他社の財やサービスと区別するための名称、言葉、記号、シンボル、デザイン、あるいはそれらを組み合わせたもののこと(アメリカ・マーケティング協会)

製品の構成要素のうち、最も重要なものの1つで、その製品や企業に関するあらゆる印象や体験の蓄積を意味する(グロービスMBA経営辞書)

ある財・サービスを、他の同カテゴリーの財やサービスと区別するためのあらゆる概念。
当該財サービス(それらに関してのあらゆる情報発信点を含む)と消費者の接触点(タッチポイントまたはコンタクトポイント)で接する当該財サービスのあらゆる角度からの情報と、それらを伝達するメディア特性、消費者の経験、意思思想なども加味され、結果として消費者の中で当該財サービスに対して出来上がるイメージ総体。
ブランドとは「焼印をつけること」を意味する brander というノルウェーの古ノルド語から派生したもの。

ブランドとは、企業と生活者の共通認知(JMR生活総合研究所)

参考例→http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89

★★★
ブランドとは、
・財やサービスを区別するのみでなく、
・そこから派生するイメージ総体であり、
・消費者へ安心感や信頼感といった体験を想像させるもの

といったところか。
これを高めることが、共感マーケティング、ファンを作るマーケティングに必要なことだろう。

まだまだ勉強不足を痛感する。
継続的に学びたい。

マーケティング (日経文庫)

マーケティング (日経文庫)

コトラーが教えてくれたこと 女子大生バンドが実践したマーケティング

コトラーが教えてくれたこと 女子大生バンドが実践したマーケティング

resourceful