マークアップと分離コード

マークアップでは、色の名前を表示するリスト項目 ListBox のほかに、その色を表示するキャンバス Canvas を用意します。

<!-- exBrushes.xaml -->



  <ListBox Name="listBox" DockPanel.Dock="Left" />

  <Canvas Name="colorBox" />

マークアップで記述した各コントロール ListBox/Canvas を、分離コードで参照するときには（プロパティー Name= に続く文字列と同じ名前の）インスタンス属性 listBox/colorBox を利用できます。

# exBrushes.py

class ExWindow(Window):

    def init(self):

        target = "listBox", "colorBox"

        self.initControls(target)

        for e in self.colorBrushes():

            self.listBox.Items.Add(e)            

        self.listBox.SelectionChanged += self.selectionChanged

メソッド colorBrushes から得られるリストの各要素 e には、色の名前が含まれます。そこで、各要素 e を、プロパティー Items に追加 Add すると、リスト項目には色の名前が表示されます。

    def colorBrushes(self):

        return [e for e in dir(Brushes)

            if isinstance(getattr(Brushes, e), SolidColorBrush)]

クラス Brushes で規定された色の名前を要素とする、リストを生成します。Brushes の属性リストの中から（組み込み関数 isinstance/getattr を使って）SolidColorBrush のインスタンスだけを選びます。

《参照》組み込み関数 isinstance/getattr の詳細は、付録を参照してください。□

    def selectionChanged(self, sender, e):

        s = sender.SelectedItem

        self.colorBox.Background = getattr(Brushes, s)

選択したリスト項目の色をキャンバスに表示します。組み込み関数 getattr を使って、選択した項目 s の色が得られるので、その色でキャンバスの背景を描きます。たとえば、項目 AliceBlue を選ぶと、背景色が Brushes.AliceBlue になります。