普段着の京成沿線

京成線を中心に、主に千葉県内の鉄道の撮影日誌です。 撮影時に遭遇した猫たちの写真も。

HDR合成事始め

HDR合成(ハイダイナミックレンジ合成、high-dynamic-range imaging)とは、詳しい説明はwikipediaなどを見ていただくとして、デジカメのCMOSセンサが認識できる明暗差は人間のそれよりも狭いことを、明るさの異なる複数の画像を合成することにより補ってしまおうという表現手段と理解しています。


鉄道写真ではどんなことが考えられるかというと、編成写真の場合は車体が適正露出では床下機器が目で見たときよりも暗くつぶれて映ってしまったり、風景写真の場合は列車を適正露出にすると山の木々が明るすぎて緑の深みを出しにくかったりするのを、うまく補正したりできそうという感じです。
まあ、鉄道写真に限らずハイアマレベルの人たちはトリミングにすら厳しいですからね。HDR合成の場合はその旨をきっちり明記しておいたほうが無難な気もします。


で、いろいろいじくった結果がこんな感じ。

3300形青電塗装、3000形 @京成津田沼駅、2011/02/26



3500形 @大神宮下駅、2011/02/26


ふつうの画像では暗くつぶれてしまうところも少し見えるようになって、実際に肉眼で見た景色に似てきたように思います。ちょっと色味がわざとらしいのが気になりますけども。
HDR画像というと彩度を思いっきり上げておどろおどろしくしている画像も多いですが、私は今は単に白とびや黒つぶれを回避する手段としているため、少しおとなしめの雰囲気に留めています。
合成した画像は適正露出を中心に露出アンダーとオーバー2枚ずつの計5枚です。合成する元の画像にどんな明るさのものを用意するかもテクニックでしょうから、この辺りは今後の課題でしょうか。今日のように雨模様で撮影に行けないときに、いろいろ試してみようかと。
あと、明暗差の大きい場所というと、ちょっと行ってみたい駅もあるんですよね。


ちなみに合成には、photoshop elements 8のphotomerge exposureという機能を使っています。