東京マラソンに見る川内さんの悲劇??
皆さんこんにちは、くぼみちです。
2月25日は東京国際マラソンでしたね。毎年多くのランナーが参加して非常に盛り上がる大会となっています。何でも参加者は抽選で当選倍率10倍だとか。
私にはマラソンなんて苦しい思いをしてなぜ走りたいのか理解に苦しみますが、まぁ走りたい人は走りたいわけで、「なぜ走りたいのか?」なんて質問は愚問なんでしょう。
さて本題なのですが、この東京マラソンは日本のオリンピック代表を決める大切なレースで、実業団からも相当数の選手が参加しています。海外からの招待選手も参加していて、国際レースにふさわしいものとなっています。
と、そこに今話題の「公務員ランナー」川内さんも参加しています。彼は実業団に所属しておらず、埼玉県の公務員として仕事をしながら一日2時間の練習のみで着実にタイムを伸ばしてきていました。皆さんもよくご存知かと思います。
このように今までの陸上関係者からしてみれば、「非常識」なことが多いわけです。とにかく非常識なわけです。
で、前回の福岡国際マラソンで日本人最高位をマークした川内さんが、なんと東京マラソンにも参加する宣言したのです。福岡国際マラソンは東京マラソンと並ぶ「五輪代表選考レース」であり、福岡国際で日本人最高位をマークした川内さんはもちろん「選考」で一歩リードとなります。
通常であれば、選考レースで好成績を残した場合、あとのレースには参加することはあまり考えられないわけです。そもそもマラソンとは、その一レースのために半年から一年くらいのタイムスケジュールで準備をするといわれています。
それがわずか数ヶ月でまたマラソンを走ってしまう川内さん。当然もし東京でも好成績をおさめた場合、五輪選考がややこしくなることは明らかです。そして競技のことを毎日考えている実業団選手にとっては面目丸つぶれなわけです。
という前段がありましてスタートした東京マラソン。
川内さんの結果はというと。。。
という結果になるわけです。
私はこの記事を読んで「違和感」を感じました。
なぜ川内さんは給水に失敗したのか??しかも一度ならず二度もです。
私はそこに少々の「悪意」を感じずにはいられません。
というのも、福岡国際で好成績を残した川内さんは、扱いとしては「有力選手」であり、前日の記者会見にも参加するような注目ランナーです。当然先頭集団で入ってくることを想定し、給水所もそれなりに用意されているはずです。さらに自前のボトルを用意しているので、通常であればそんなに給水に失敗することはありません。
その選手が二度も給水失敗となれば、大会運営側に何か問題でもあったのではないか?と私は怪しく思うわけです。
ココからは私は大胆に「仮説」を立ててみました。ココからは私のあくまで「仮説」なのでそう思って読んでいただければ幸いです。
前段で書かせていただきましたが、川内さんがある種今までの陸上の世界において「非常識」なわけです。当然ながら川内さんについてこころよく思わない方も多くいたでしょう。
五輪選考がややこしくなる陸上連盟(変な選考をした場合、国民から非難を浴びた痛い過去があります)、そして何よりも市民ランナーに負けてしまっては面目丸つぶれの実業団。。。
そんな既存勢力が意識的にせよ、無意識的にせよ「打倒川内!!」となっていたことは用意に察しがつきます。
そこであからさまにはないにせよ、給水所で少々の嫌がらせを試みた。多分コース上から手に取り図らい「チョット奥」のほうにおくくらいのレベルだと思います。ほんとにチョットしたことです。もしかすると給水所以外にもこういった小さな「嫌がらせ」はあったのかもしれません(あくまで推測です)
で、川内さんが平凡なタイムで終わることによって、
実業団選手が日本人最高位となり、五輪切符を手に入れて面目躍如
川内さんは「安定感がない」という理由であわよくば、選考からはず
なんてことを意図していたのではないか?
これはあくまで私の仮説です。
これが真実でなければよいと心から思っています。
がしかし、既存の勢力が新たな勢力によってその地位を脅かされるとき、多くの既存勢力はその波に飲まれまいと、「徹底的に抵抗」します。それは今日本中にいたるところで見られていることです。(多くは無意識的なものが多いです)
そして、いよいよ新たな勢力が勢いづいてくると、露骨に抵抗したりします。
陸上界も、今までの実業団組織中心の世界を築いてきました。ニューイヤー駅伝なんかも実業団が日本のランナーの中で選りすぐりだからこそ見ごたえがあるものであって、もし市民ランナーのほうが早い!ということになったら、その価値が失われるわけです。
しかし、最初に書かせていただいたように、今空前のマラソンブームであり、これから川内さんのように市民ランナーから有望な選手が出てくることも考えられるはずです。競技人口が増えればそれだけ有望な選手が出てくる確率も高まるわけですから。
がしかし、それでは実業団の意味が問われるわけです。そして実業団をトップに組織立てられている長距離陸上界の存在自体の意味が問われるわけです。
皮肉なことに今回の選考レースで日本人最高位をマークしたのは実業団をやめてフリーで活動を続けていた藤原さんだったということも新たな時代を予感させるものだと私は感じます。
今回の仮説がもし真実であれば、是非
「徹底的に抵抗」するのではなく、
「新しい勢力を受け入れ、新たに飛躍」する道
を選んでいただきたいと思います。
本日もお読みいただきありがとうございます。