NHW-11のエンジン不調解消

mixiのコミュに投稿するつもりだったけどこっちに書きます。

↓を書いてからまるまる一年近くが経過しているが、結果的にこの不調は最近(一月)まで続いた。
http://d.hatena.ne.jp/kumakuma1967/20070319#p2

どう考えても吸気量に対してガソリンの消費量が多すぎるし、少なくともそれがトルクになって出てきてる感じがしない。結果的に結構な量のガソリンを吹いても、速度が上がってない。
上り坂が連続すると、エンジンの出力が時々落ち込むような気がする。

もちっと詳しく書くと、出力が落ち込む時に回転数と充放電状況は変化せず、燃料噴射量だけが落ち込む。

それでも平均で21.5km/Lで走ってしまうのがプリウスのスゴい所なんだけど。

解消までに長い時間がかかったのは、原因が特定できなかったから。(解消したことを確認するのにも時間がいります。)

例えばプリウスのエンジンコントロールは水温が75℃を切ると多めに燃料を吹くコントロールがかかるので、長い下り坂を下れば、ガソリン消費がトルクやエネルギーに結びつかない状況だって、普通に発生する。

症状の特定だけでも結構な手間と時間がかかるし、その原因の究明はもっと難しい。

で、わかって来た事。

  • スロットルの調整とハイブリッドシステムの同期が悪い

水温30℃程度で低速走行中にエンジンストールが2回発生していて、いずれも「ECUはスロットルを開けようとしたのだけれど間に合わなかった」感じで起きている。ストールしかかる事も多い。

  • スロットルボデーの洗浄は症状を緩和するが、1000km(給油1-2回)程度で効果がなくなる。

エンジンストールはシステム異常なので、ディーラーに行くことになるのだけれど、原因が不明なので出来る事をやりましょうという事になる。で、スロットルボデーを念入りに洗浄すると症状が緩和する。でも、その効果が長続きしない。

ということで、「エアフロの感度が悪い」「スロットルの動きが悪い」「コントロールユニットがおかしい」あたりに絞られて来た。
ただ、エアフロの感度やスロットルの動きが悪いとしても、原因が機械的なもの(部品の摩耗や当たり外れとか)なのか、ブローバイの気液分離がうまくいかなくスロットルに汚れがつきやすいなどの原因が他にあるのかはよくわからない。

で、12月に車検が満了する時に「保証修理でなくてユーザー負担でいいからスロットルボデーを交換したい」とディーラーに伝えてみた。ディーラーの担当者はかなり驚いたようで、しばらく悩んで「実際にシステム異常が起きている製品の関連する部品交換をユーザー負担にはできない」と判断して関係各所に連絡して保証修理でのスロットルボデー及びエアフロセンサーユニットの交換を手配してくれた。(いろいろ手間取って車検とは別の機会の作業になっちゃったけど。)


で、素人ユーザーとしては、これで問題が解消して「エンジン出力が安定する」事を期待するよねぇ。

ところが起きた事はその逆だった。作業が終了して、乗り始めて気がついたのは、倍くらいの頻度でエンジン出力と燃料噴射量が変化することだった。
えええええ!てな感じ。

で、その後しばらく様子を見る事になるわけだけど、

  • エンジン出力は変化が激しいけれど、ハイブリッドシステムの出力は大きくは変わらない。
  • エンジン出力が低下し、燃料噴射量が減少した状態では、ハイブリッドシステムは必ず放電モードになっている。

これが大きな違いになってる事に気がついた。結果的に安定した速度で走行できるし、回転数が不安定な状況でもエンストしてない。
トヨタのディーラーさん、ありがとうございました。

つーわけで、以前よりかなり快適に走行できるようになりました。よかったよかった。

「自然発生」はしてねーだろ。

http://d.hatena.ne.jp/ryozo18/20080305/1204714601の意味がよくわかんなかったけど、
元記事読んで吹いた。
http://www.asahi.com/kansai/sumai/news/OSK200803040038.html

渋滞、車多いと自然発生 阪大などのチームが実証

2008年03月04日

 渋滞は道路を走る車の数が一定密度を超えると起きることが、自動車を走らせる実験からわかった。トンネルや坂といったボトルネックなどの特別な外因がなくても自然発生するという。英国のオンライン物理学誌ニュー・ジャーナル・オブ・フィジックスに4日発表した。
 名古屋大学情報科学研究科の杉山雄規教授や大阪大学サイバーメディアセンターの菊池誠教授らの研究チームが実施した。大学の敷地内に1周約230メートルの円を描き、これを車線にして乗用車を時速30キロで走らせた。慣れたドライバーが円の上を走るだけなので、渋滞を起こす外因はない。

ニセ科学研究家として有名な大阪大学のキクチ先生が、渋滞を自然発生させたらしい。「良く慣れたドライバーだけを選出してトラックを一定速度で走らせたが、車の密度を上げると渋滞が自然発生」ってことらしい。


本当にそんな事がありうるのなら、「いすゞジェミニ」のCM*1はあり得ないだろう。交通集中による自然渋滞が発生したならわかるけど。渋滞を発生させる外因は車の密度あげる実験者だと思うんだけどwwww
自然発生って↓だよwwwwww
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E7%84%B6%E7%99%BA%E7%94%9F%E8%AA%AC

 実験では、22台が連なって走った。最初は約10メートルの車間距離を保って走行したが、数分たつと流れの悪くなる部分が現れ、やがて4、5台は一瞬、完全に止まるようになった。前の車両が動けば再び走り出すが、渋滞部分は車の流れと逆方向に順々に後送りされ、時速20キロほどで後方に向けて移動した。

一周230mで22台。車の全長が4.5mとして、ドライバーの感覚として5mととらえている*2と仮定すると、車間距離平均5.5mのはずだけど俺計算間違えた?

いやー、なんで品川ナンバーとかなにわナンバーとかに渋滞の原因になりがちなヘタクソドライバーが多いかわかったよ。車の密度が高いから自然発生したんだね*3

元論文の価値はしらんけど、新聞記事は非常識の極みだと思う。自然発生って科学用語を理解もしないで使用し、信憑性を補強しようとした記事はニセ科学認定します。

*1:http://www.youtube.com/watch?v=ybEBjdMi334

*2:ドライバーが実際より小さく車を想定するとぶつかっちゃいますからね。

*3:信じないでね