夏の合宿


くまさん農園では 来たるべき稲刈りに そなえて

体力作りのため 夏の合宿を 行うことになりました


八ヶ岳登山で 山小屋泊まり と

くまさん農園 初の試みです


日ごろから 鍛錬している くまさんは 問題ありませんが

ねこさんの 体力、気力 共に ついて行けるか 若干の不安もありましたが

強行することに しました


長野県と山梨県にまたがる 八ヶ岳の なかでも

本格的な 登山となる 赤岳を めざして 合宿の 始まりです


合宿 一日目

今にも 降りそうな くもり空

14:00  美濃戸口 (標高1500m) 出発

宿泊場所である 山小屋 赤岳鉱泉を めざします

約6.5kmの 道のりですが

なだらかな 上り道が 続く 比較的歩きやすい コースです

所々に 高山植物の かわいい花も 見られます


水が豊富な 山で

水の流れを さかのぼって ゆきます

このところの 雨で 怖いぐらいの 水量です


途中 心配されていた 雨が振りだし

雨具を 装着し

また 山小屋 目指します


17:00 山小屋 赤岳鉱泉(標高 2220m)  到着

ゆっくりとした ペースだったので 明日に影響は なさそうです


到着と 同時に 雨足が 一段と 激しくなって きました


雨にも かかわらず 山小屋の まわりには

色とりどりの テントが 張られていました

とりあえず くまさんたちには 今日の ふとんと 食事は 保障されています


雨と 汗で 濡れた 体を お風呂で 流し

19:00には 夕食に ありつけました

霜降りステーキ ポトフ サラダ デザート・メロン と

山小屋戸は 思えない 豪華なメニュー


明日の 早朝出発に 備えて 

21:00 就寝


合宿 二日目

昨夜の 雨は 上がっています 予報は くもり

3:30 起床 朝食・登山準備

 初の 山小屋泊まりにも かかわらず くまさんは よく眠れましたが

 ねこさんは 食べつけぬ 夕べのステーキが 胸につかえてか

 あまり 眠れなかった ようです

 今日の 登りに 影響が 出なければ いいですが …


4:30 山小屋出発 

辺りは まだ 薄暗く ヘッドランプを 着けて 歩き出します

雲っては いますが 夜明けと共に 周りの山々が 視界に 広がってきました


5:30 行者小屋 到着

ここまでは 昨日と 同じような 道のりですが

ここで 小休止 して 

いよいよ 赤岳山頂を 目指します

標高差 約1500m を いっきに 登りつめます

 
岩山の 厳しい 勾配で

はしごを 登り くさりを 使いながらの 登山

所々 階段が 付けられて いますが

ほとんど 90度に 近い 傾斜です

下を 見ないように ただ 足元と 上だけを 見つめて

少しずつ 一歩ずつ 足を 進めて 行くと

着実に 頂上に 近づいて ゆきます


時々 足を 休めては

足元に 広がる 雲がかかった 山を 眺めたり 

色とりどりの 花を 観察して

疲れを 癒します


ねこさんは その度に 携行食の 補給に 余念がありません

朝食が 早かったので 仕方ありません


少しずつでも 歩みを 進めれば いつか たどり着けます

8:00 赤岳山頂(標高 2899m) 到着

登るごとに 段々 視界は 悪くなり

天気がよければ 見えるはずの 富士山や 周りの山々が 望めず 残念でしたが

これだけの 山を 無事登ってこれた だけでも 満足です


登りつめた あとは 必ず 下りなければ なりません


迂回路を 取りますが

登りと 同じような キツイ 勾配の 岩を 下ります

登りより 下りのほうが 危険を伴い

体に こたえます


途中 ねこさんが

ロープをつかんだまま つるつるの岩に 置いた 足をすべらし

ターザン状態に なったり

短い足で 大きな岩を 降りようとして

着地に 失敗しかけたり

足が 上がりきらずに 石に つまずき

何度も 転びそうに なりましたが

不思議に たいした ケガも なく


12:00 美濃戸山荘 到着

山小屋で やっと 昼食の おにぎりに ありつけました

が、 疲労で さすがの ねこさんも 食が 進みません


13:30  登山口の 美濃戸口 到着

 早朝から 実に 距離にして12km 高低差1400mの 道のりを

 約7時間かけて 歩き通しました


無事下山し終えた ねこさんの 感想は

 ― ちょっと 自信が もてた ―

と 満足そうでした


この分なら 

残暑厳しい中で 行う 稲刈りに

ねこさんの 活躍が 期待できそうです