1月から2月の2ヵ月にわたり「日活映画特集」が開催されている。
1912年に誕生した日本活動写真株式会社(日活)は2012年に創業100周年を迎えた。
蔵原惟繕(これよし)監督の映画『俺は待ってるぜ』(1957年、日活、90分、白黒)を鑑賞する。
出演、石原裕次郎、北原三枝、二谷英明、小杉勇、植村謙二郎、草薙幸二郎、杉浦直樹。
裕次郎ブームのきっかけとなった、日活アクション初期の代表作。元ボクサーで、今はレストランを経営する島木謙次は、ブラジルに渡ったはずの兄が、町のボスに殺されたことを知り、単身、復讐に乗り込んでいく・・・。
蒸気機関車が速度を落として引き込み線(?)へ入るシーン。線路に面してREEFというレストランがある。
冒頭、深夜の道をコートを着た主人公の謙次(石原裕次郎)が歩いて手紙をポストへ入れに出かける。
後に分かるのだが、ブラジルへ渡った兄へ出す手紙であった。
その夜、謙次は港で海を見つめている女・早枝子(北原三枝)を不審に思い声をかけた。
身の上話を聞くと、彼女はキャバレーで働く歌手で、経営者の柴田(二谷英明)の弟から言い寄られて花瓶で殴ってしまい、相手が死んだと思い込んで逃げて来ていた。
行くあてのなかった早枝子(北原三枝)を謙次は自分の経営するレストランREEFにかくまう。
早枝子はレストランを手伝いはじめるのだった。
店の常連客の医者の内山を小杉勇が演じている。*1
アクションシーンで、二人とも元ボクサーであった過去を持つ柴田(二谷英明)と謙次(石原裕次郎)がキャバレーで乱闘するシーンが凄まじい。
キャバレーで歌う北原三枝の場面も印象的だ。
左下の写真で、左側が北原三枝、右側が小杉勇。