ピテカントロプス

青木淳悟新潮新人賞授賞第一作『クレーターのほとりで』に又、触れますけれど、
保板で、継続して書き込みをしているのをロムすると、『たま』が突然、出てきました。そして、記憶が蘇りました。

「今日人類がはじめて 木星についたよ ピテカントロピスになる日も 近づいたんだよ」

 この歌、ヒットしたもんね、でも、たった今まで、気がつかなかった。“ま”さん、“メグメグ” さん、おおきに!『さよなら人類』って言うのですね。坊主頭の彼は、よく憶えている。そう言えば、ピテカントロピスっていう佇まいだったもんな…。YOUの番組からデビューしたんですね。YOUと言えば、先日観た映画『誰も知らない』の能天気な母親役は良かったです。

伊藤文学/バ〜ラが、散った、真っ赤なバラ達が

“うたかたの日々”のソネアキラさんのネタで知ったのですが、今月発売中の『薔薇族』が382号で廃刊になりました。編集長の伊藤文学さん、ご苦労様。創刊されたのが、’71年7月って言うことは三島由紀夫自裁した翌年になる。公式HPを見ると、故寺山修司が「世界はおとうとのために」とオマージュを捧げている。かような雑誌が三十数年も、発禁処分に4回も会いながら、継続し続けたことは、伊藤文学の力業が大きいのだろう。現在、彼は71歳だと言う。まるで、彼の裏方個人盛衰史でもあるのでしょう。書店員時代の記憶では、十冊位、コンスタントに売れました。主な顧客は女子高生で、同性愛専門誌なのに男性が買った記憶はあまりないですね。結構、女性層に支えられていたのではないか、そんな印象があります。創刊当時は一万部位でしたが、三万部を売り抜き、順調に数十年販売し続けたが、ネットが登場で、ジリ貧となり、今では三千部に落ちたらしい。しかし、雑誌の伸び悩みは流通全体の問題で、書籍が七年ぶりに前年度対比売り上げ増になったのに、相変わらず、雑誌は減です。そんな構造的な問題が最大の原因でしょう。
『公式HP薔薇族』♪
“うたかたの日々”