猿板

遊山黒子衆SARUの記録

西赤石山アケボノ遊山 結び

kurokoshusaru2006-05-17

 お腹もいっぱいです。
気持ちの良い休日は天候も回復し、
日差しに透けるアケボノも
美しさを増した様に思えます。
さあ、頂上へ行ってみましょうか。
 しかし、急峻にそそり立った西赤石山は、
正に胸突き八丁の狭くキツイ登りです。
さらに、頂上経由で兜岩に向かう方も多く、
すれ違いも大変でした(苦笑)

 やがて多くの登山者で賑わう頂上に到着。
山岳雑誌などで紹介されているせいか、
このアケボノを目当てに、日本中から人が訪れていました。
 でも眺望は爽快で、瀬戸内海から一気に立ち上がる高度感や、
若干雲はあるものの石鎚山も霞んで見えていました。
ここで、失礼して記念撮影。皆さんお疲れ様でした!

 さあ、次から次に訪れる登山者に席を譲り、
下山することにしましたが、
今回は来た道を帰らずに、
西赤石と西山の鞍部にある銅山越えから、銅山ヒュッテに下り、
元来た横道に下る三角縦走で帰ることにしました。
 稜線を歩きながら今目の前にある、
北面のアケボノの開花は、
もう言葉はいらないでしょう。



天に向かい、頂きに咲き誇るこの可憐な花達は、
「起」で書いたように、
繁栄の陰で犠牲になったであろう方々へ手向ける花のようで、
それは無言のレクイエムのように私は感じました。
 山は帰路につく我々にも花を添えてくれるように、
下山路には咲き終わったツツジ達の落花の絨毯が出来ていました。