twitterが作ったそこらへんにいるみんなの今の感情共有

最近、twitter上で発言することが多いです。一番の理由は、g:nicovideoのコミュニティに参加し、ニコニコ動画についてあれこれ議論するのが純粋に楽いからなんですね。今、ニコニコの議論が出来る最適な場所はtwitter。見ている動画の話をしたり、タグの話をしたり、システムの話をしたり、などなど。毎晩夜遅くまで議論にふけってニコニコしています。
僕の場合、ニコニコ動画の議論に利用しているtwitterですが、twitterにはシステム上いくつかのメリットがあるから利用しています。ぱっと思いつくメリットに、思いついたことを気軽に意見として発信することが出来るし、自分の好みの話題に参加することも出来ます。話題に参加する場合でも、必ずしも@付きのreplyを使って相手に一対一で発言する必要はなく、ただぼそっとつぶやくだけでも何となく会話が進行していくのも面白い点です。
twitter以外にも、このblogのように、現在、自分の周りにはblogやSNSといったコミュニケーションツールがあります。これらのツールと異なるtwitterが持つ特徴は、コミュニケーションの返信を強制していなく、かつ、相手に情報が届いているというコミュニケーションが成功している感覚を得れる点です。SNSは言わずもがな、blogもディスプレイの向こう側にいる読者を意識してエントリを書くという行為の上に成り立っており、相手を意識したコミュニケーションを行っています。一方、twitterは、なんとなくそこらへんにいる人に対して、返答を期待するでもなく、話題を投げかかけているだけです。その話題に対して明確な返答が無くても、timelineが更新されることで、そこに話題を聞いている人がいることに気付きます。これがミソで、明確な返答が無いのに聞いてもらっている気がするだけで、コミュニケーションをしている気にしてくれるのが面白いんですね。しかもtimelineを見ているだけで、「この動画面白い!」といったそこらへんにいる人の今をディスプレイ越しに感じることが出来ます。僕はリアルタイムに不特定多数の今が伝わるコミュニケーションスタイルって初めての体験で、その面白さにジワジワとのめり込んでしまっています。
個人的に今日の一押しエントリであるhttp://wordpress.rauru-block.org/index.php/1564の中でも述べられているように、体験の共有がwebでは大事になって来る時代が来るでしょう。何となく面白い体験をtwitterが提供してくれているからここまで使う人が増えて毎晩つぶやきが行われていると思うんです。twitterで行われている「そこらへんにいる人に話題を投げる」「他人の体験がうっすらと伝わってくる」というコミュニケーションは、twitterユーザの間でなんとなく行われて受け入れられ、面白がっているのでしょう。
この際、実はtwitter上のコミュニケーションでは体験を共有しているように見えて、本当は感情を共有していると僕は思っています。今この瞬間にも、家のエレベータが味噌汁臭いwという話題でつい笑ってしまいました(笑)。他のユーザさんの発言でも笑う瞬間やなるほどと感心する瞬間があります。こういった体験の共有から来る感情の共有が人々を動かすのではないのでしょうか?こういった感情の共有という点からwebを眺めるとwebの未来が見えて来そうです。