カルマ落としの第一歩 - 背負ったカルマの落とし方 (2)

今以上カルマを増やさないために


前回書いたように「過去生のカルマ」と呼ぶべきものがあって、最終的にはそれを落とすことができたとき、人は深い意味での自由を手にするのだと思いますが、そこまで到達するのは簡単なことではありません。
その目標に至るためには、千里の道も一歩から、まずは気がついたときに深呼吸してみるくらいのことからやり始めるのがおすすめなのは前回書いた通りですが、そうやって自分の体の状態に少し注意を向けられるようになった上で、次の段階としては今ある以上にカルマを増やさないように「悪い」クセをやめるにはどうしたらいいかを考えてみたいと思います。


例えばあなたが怒りっぽい人だとして、ちょっとしたことで怒ってしまうという「悪い」クセを変えたいと思っているとしましょう。
まず一つ注意しておくといいのは、「怒りっぽい」というあなたの性質は、あなたが今まで生きてきた上で必要だから身につけたものなのであって、一概に「悪い」といって切り捨てられるものではないし、「悪い」からやめようと思っても、そう簡単にはやめられないものだということです。
けれど今のあなたは、大したことでもないのに「怒って」しまうのはいいことではないと知っているわけですし、ついカッとなってしまったとしても、そこで少し間を取って深呼吸をすれば落ち着いて話せることも知っているわけです。
ですから、今までのクセでカッとなってしまったときに、それで自分はダメなんだと思ってしまう必要はなく、ああ、またやっちゃったな、でも大丈夫、そのうち段々変わっていくよ、と自分で自分を暖かい目で見守ってやっていればいいのです。


深呼吸の話と一緒なのですが、こうした積み重ねは始めのうちはそれほど変化も感じられないし、こんなことでいいんだろうかと思うかもしれません。
けれど塵も積もれば山となるのですから、安心してください。そしてまずは何か一つ、自分のクセでこれは変えたいなというものに注意を向けてください。
夜更かしをやめたいと思うなら、いつもより十五分早く寝ることにしてもいいですし、毎日飲むのがよくないと思っているのなら、週一日飲まない日を作るということから始めてもいいのです。


誰だって、やめたほうがいいと思っているのに、つい続けてしまっていることがいくつもあるはずですし、そうやって「悪い」行いが「悪い」結果を呼ぶことになってしまっているわけです。ですから初めはちょっとしたことでいいので、今まで通りに「悪い」カルマを増やしてしまうのではなく、これ以上カルマを背負いこまないための小さな一歩を思い切って踏み出してみましょう。


あるいは逆に「悪い」クセをやめるのではなく、「良い」クセをつけるのも初めの一歩としておすすめできます。
例えば朝起きて家族や友だち、職場の仲間やいつも会うコンビニの店員さんと顔を合わせたときに、にっこり微笑みながら元気に「お早うございます」と挨拶して見るのはどうでしょうか?
これも人によっては難しいかもしれませんが、できなかったとしても自分を責める必要はなく、今はできなくてもそのうちできるようになるさと、気楽に受け止めていればよいのです。
大切なポイントはあなたは今のままで完全に大丈夫だということなのです。今の自分を否定する必要は何もありません。逆に否定すればするほど、変わることが難しくなってしまいます。そして、今の自分を十分肯定した上で自分のクセを変えることができれば、あなたは今よりずっと自由になることができるのです。


あなたが自分の人生を変えたいと思うなら、ぜひ、今この瞬間に、何か一つ小さなことでいいですから、これを変えてみようと決断してください。そして、その気持ちを大切に自分の中で育てて下さい。


そんな小さな決断から、あなたのカルマ落としは始まるのです。


☆続きはこちらです。
http://d.hatena.ne.jp/kyou-sin-an/20110929/1317291856


☆参考記事
[5つのステップで気楽にカルマを落としましょう]


[楽しいカルマの落とし方 - オウム真理教について一言]