俺の妹がこんなに可愛いわけがない 8

著/伏見つかさ イラスト/かんざきひろ レーベル/電撃文庫

【重要】本編の致命的なネタバレをしているので未読の人はスルー推奨です。


俺妹の半年振りの新刊。
黒猫の告白を受け入れて付き合って(突き合ってではない)、バカップルやってたら夏休み後に黒猫が転校して、さらに桐乃が黒猫と直接対決して、桐乃が「お兄ちゃん好き好き!私がお兄ちゃんの一番じゃなきゃ嫌!」というブラコンマックスハートな本心を京介や黒猫にぶちまけて、それを聞いたシスコン京介が桐乃可愛さに黒猫を都合のいい女(いわゆるキープちゃん)に格下げするお話。
ブラコンを必死に誤魔化して我慢して黒猫と京介の仲を応援して黒猫にポイされた京介を励ましてetc...今まで世話になったお礼を一生懸命返そうとする高坂桐乃ちゃんがとても可愛かったです。自分の気持ちに蓋をして京介を慰めてあげるシーンとか、僕は高坂桐乃ちゃん!(>_<)でした。僕は高坂桐乃ちゃん!大事な事なので2回言いました。
最後黒猫の姦計にハマり「彼女なんて作って欲しくない!私がお兄ちゃんの一番じゃないと嫌!」と京介にブラコンを全力全開するシーンもシャイニングインパクト可愛かったです(*´ω`*)
そんな訳で、桐乃の本心を知ってお互いにステップアップしたことで話に一区切りがつきました。第1部完。
彼女になった黒猫のおっぱいを揉みたくて揉みたくて仕方ない京介には好感持てました。悟りきった菩薩みたいな高校生はリアリティわかないので。
でも黒猫に告白され、ラブリーマイエンジェルあやせたんに好き好きアピールされ、田村さんにさらった告白され、桐乃にお兄ちゃんの一番がいい!と言われた上に京介と名前で呼ばれるようになったハーレムルートな主人公は実にクズですね。まったくもって羨ましい妬ましい変わってくれじゃない、けしからんヤツですね!

そして帯には謎のQBさんが・・・・・・

新機動戦記ガンダムW フローズン・ティアドロップ 1 贖罪の輪舞(上)

著/隅沢克之 イラスト/あさぎ桜カトキハジメ レーベル/角川コミックス・エース

隅沢克之×あさぎ桜によるガンダムWの続編!
冷凍カプセルに眠るのはヒイロ・ユイ…!? 数十年後の月日を経て、ヒイロは再び「任務」に就くべく立ち上がる…!!シリーズ構成・脚本の隅沢克之が書き下ろす「ガンダムW」衝撃の続編!!

オペレーション・メテオ以前のトレーズ・クシュリナーダの過去話が描かれた作品。鎧之さんに借りました。
最高の工作員ガンダムパイロットとして平和の影の抑止力となるべく冷凍睡眠に入っていたヒイロが、同じく冷凍睡眠から復活していたリリーナを暗殺するために再び戦場に赴く前段階として、AC195から数十年後の世界におけるキャラ設定を描きながらトレーズの生い立ちやらが物語の導入として書かれています。格好良い敵役として人気の高いトレーズの独特の価値観の源泉が描かれていて、ウイング好きな人は楽しめるはず。ちなみにヒイロはまだ寝たまんまです。
面白かった。

本日の騎士ミロク 6

著/田口仙年堂 イラスト/高階@聖人 レーベル/富士見ファンタジア文庫

主にドラマガに掲載された短編集をまとめたもの。最後だけ描き下ろしです。CLOWNさんに借りました。
普段はほぼ出てこない学園騎士団長やクラスメイトと言ったサブキャラにスポットライトの当たった短編集で、メインストーリーにいい感じで肉付けされてて世界観の作り込みに一役買ってました。短編集でも本編並にクオリティ高い作品です。
学園の奥にある女神の銅像は明記こそされてなかったものの真実を言いたくなる付加魔法かかってるっぽくて、それでジュジュやアーニィのミロクに対するちょっと素直な感情が描かれてて、ラブコメってました。本編でももうちょっとラブコメ多くてもいいかもしれません。
良質の中世ファンタジーで面白かった。