変態王子と笑わない猫。 4

著/さがら総 イラスト/カントク レーベル/MF文庫J

短編集。
メインロリっ娘3人組(月子、小豆梓、エミ)の過去話や、変態王子の彼女と笑わない猫が修羅場すぎる的なお話。
過去話では主人公が普段適当にすませられる事に対しては周囲に嫌われないように読書で培った借り物の言葉でおべんちゃらするものの、自分の言葉が必要な本当に大切な事、本当に言いたい事をなかなか言えないってのが端的に描写されてて、物語に深みが増した感じ。
主人公が本音を言いたいと笑わない猫に祈ったのは、こういう事だったのねと再確認できるエピソードでした。過去編2つはどちらも本編から削られた部分らしいけど、削らない方が良かったような・・・・・・
主人公が読書してるのが物語にちゃんとリンクしてるし、中学時代の過去話でラノベにはまっててラノベからおべんちゃらに引用してたりと、細かいところまでよく出来た作品だと思います。
主人公の一人ノリツッコミと言うかいちいち心の中で最後に要らない事言ってるのもキレが抜群で面白かった。
カントク先生のイラストがとても可愛い。特に遊園地デートの私服&沖縄旅行のビキニ小豆梓が凄く可愛かった。ぺろぺろ。

僕は友達が少ない 7

著/平坂読 イラスト/ブリキ レーベル/MF文庫J

通常版です。限定版(夜空表紙)はちょっと高かったのです。イラストが逆なら限定版買ったかもしれないんだけど。
物語の根幹にかかわる致命的なネタバレをしています。
未読の人はスルーして下さいなのですよ。


ブリキ先生のイラストが素晴らしいです。表紙とか二次元ドリーム文庫よりえっちぃです(^ω^)
ヒロインの小声の告白に対して主人公が「え?なんだって?」ってのがいつも以上に何度もあってイライライライラしてたら、最後で今までのは実は全部ちゃんと聴こえてて(この巻だけでなく今まで全て)、関係性が壊れないように(ありていに言えばハーレム維持の為)故意に聞き流してたという衝撃の展開に。
コワモテの外見のせいで避けられてきた過去から相手の好意を素直に受け取れない、折角手に入れたぬるま湯の隣人部を壊して前に進むのが怖いってのは分かるんだけど、主人公の評価がダダ下がりなのでこの先上手いこと話を作って行って欲しい。でないと史上最低のカス主人公になっちゃいそうなので。
主人公に友達が出来なかったのは外見的な部分だけじゃなくて、そういった前に進もうとしない後ろ向きな気持ちのせいってのがあったのでしょう。自分からは踏み出さないし、相手が踏み出してくれても自分から壁を作ってきたらそりゃ友達もできんよね。本人に作る気ないんだもん。
理科が必死に気持ち伝えてきたのにスルーして、理科に自分勝手な気付かない振りを指摘されてもぬるま湯ハーレム維持の為に理科他ヒロイン達の気持ちを全部知らない振りして傷つけて、それでも平然としてる主人公・・・・・・うん、主人公がやばいくらいにカス過ぎるの早く成長させてあげて欲しい。


ここに来て新キャラ2人が参戦の兆し。今回は軽い紹介でした。
夜空と関係がありそうな生徒会長と星奈をライバル視する生徒会会計。
生徒会長「日向」のルビがカラーページでは「ひなた」になってたのが作中では「ひゅうが」になってました。女の子だから「ひなた」だとは思うんだけど、凡ミスなので気をつけてほしい。
最近大分マシになってきてたけどやっぱりMF文庫Jは校正ミスの総合商社やで!(>_<)
志熊理科が恋愛バトルに本格参戦。前巻からおしゃれするようになって一気に可愛くなりました。あと夜空はさっさとジャージ脱ぐべき。
ヒロインたちの好意を故意に聴こえない振りする最低主人公が汚名挽回できるのか、続きが気になる7巻でした。
そして2回目になるんだけど、ブリキイラストが素晴らしかった(*´ω`*)

まよチキ! 9

著/あさのハジメ イラスト/菊池政治 レーベル/MF文庫J

ヒロインがメンヘラ構ってちゃんぞろいで相手してる主人公は大変だなぁと思うライトノベル
みんながみんな、相手の事気遣ってるように見せて実際は自分の事ばかり。読んでてヒロインにサッパリ魅力を感じません。
メインヒロインの近衛スバルが空気なのも特徴です。ほんとに何もしてなくてろくに話にも絡もうとしないんだけど、いったいどういう意図で作者は書いてるんだろうか・・・・・・
親友だから隠し事すべきじゃないってのが物語の根幹にあるのもなんだかなぁって。今時純朴な小学生でもそんなこと考え無いと思うんだけど・・・・・・高校生だよね?
表紙のうさみんは可愛いですね。
お尻とブーツが堪りません(*´ω`*)フヒヒヒ