無気力勇者と知りたがり魔王 1

著/冬木冬樹 イラスト/水月悠 レーベル/MF文庫J

CLOWNさんから借りました。
伝説の勇者の孫だけど士官学校中退しちゃって、しかもじいさんの威光で徴兵義務を拒否した無職ひきこもりの主人公が、母親に勘当されて行く当てもなくさまよってたら湖の精霊に紹介されて、魔王の所有物で竜人の婿で人狼の主人になって、世界に破滅をもたらす運命だけど人殺しが大嫌いな魔王にぐうたら生活の素晴らしさを教えて世界平和に貢献しようと働く話。何を言ってるか分からないと思うが俺も何を言ってるか分からない(´・ω・`)
直接は書かれてないけど、主人公がエリートコースをドロップアウトして無職ひきこもりになったのは、現代の勇者に求められるモノが、魔族と戦って人間を守ることではなく、人間同士での殺し合い・戦争に勝利することだと分かったから、かな? 士官学校では勇者の孫としてふさわしいトップレベルの成績残してたみたいだし、最後の元ライバルとの斬り合いでは心の奥底に封じ込めた熱い思いを解放するような描写もあったし。
そこそこ面白かったです。

彼女は戦争妖精(ウォーライク) 6

著/嬉野秋彦 イラスト/フルーツパンチ レーベル/ファミ通文庫

実質第8巻。
kaeeさんから借りました。
ウォーライク同士を争わせて高みの見物をしていた高位存在であるミンストレルの一人を、5人のロード&ウォーライクが共闘して下剋上します。
どこかで裏切りそうな雰囲気でいっぱいだった薬子&エルクドゥーン、やや信用するには軽すぎる健二&マラハイドがかなりいい人っぽくて安心できました。
あと一押しのヒロイン牧島さつきちゃんの出番が少なすぎてワロタ・・・ワロタ・・・
これあれじゃね? メインヒロインから「主人公チームの一人」とかに降格くらってんじゃね・・・?
主人公との関係性に一旦ケリがついてるのと、バトルものなのに戦闘能力が最底辺で戦闘時にギャグ&ネタ要員化してるのがきついよね・・・
面白かった。
主人公の宮本伊織って神様ゲームの秋庭多加良になんとなく似てる感じ。性格とかは全然違うけど、どことなく雰囲気が。作品の雰囲気もどことなく似てるような気がします。神様ゲーム読んだのがかなり前なのでほんとなんとなく思っただけですけど。

ライジン×ライジン RISING×RYDEEN 2

著/初美陽一 イラスト/パルプピロシ レーベル/富士見ファンタジア文庫

第23回ファンタジア大賞+読者賞W受賞作品の第2巻。
帯には「2012年最強ラノベ。」とあります。しかしながら1巻はそれなりに面白かったんだけど、2巻は完全に出涸らし状態。
セカンドヒロインの炎使い娘は2巻にして既にインなんとかさん完全に空気だし、異能バトルは雑魚相手で盛り上がり皆無の上かなりのご都合主義だし、何より作品の大部分を占めるコメディ会話パートで言語の持つコミュニケーションツールとしての役割を放棄してるかの如き超絶gdgdっぷりが読んでて疲れました。あの噛み合わない会話は狙ってやってるんだろうけど、ほんと合わなかった('ω'`)
そんな感じであまりお勧めできません。
最近の富士見のプッシュ作品はなんかちょっとチャラくて嫌な感じ。
何でもありのライトノベルといえども、超えちゃいけない限度があるかなって少し思ったり思わなかったり。
イラストはとても好みでした。