小悪魔ティーリと救世主!? 5

著/衣笠彰梧 イラスト/トモセシュンサク レーベル/MF文庫J

MF文庫J11月新刊。
小悪魔のティーリちゃんが人間界に来てからこっち、常識やマナーを懇切丁寧に我慢強く教えていたセカンドヒロインの天使エリーゼが天界に帰りました。
主人公はエリーゼが本命だったようです。
それでも命を狙われてる自分の周りにいると危険だからと別離を告げる王道展開。
好意を隠してそっと見守るティーリちゃん。
とてもいいと思います。
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ティーリちゃんも当初のころの悪魔丸出し小悪魔DQN少女からは見違えるほどの精神的成長を遂げ、地獄王も登場し、ティーリちゃんが人間界に連れてこられた理由も明らかになり、悪魔&天使との同居物語もそろそろ終わりそうです。
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ティーリちゃんのせいで主人公がいろいろ巻き込まれたのではなく、主人公の近くに悪魔を居させることで負の力を高め魔将に転生させる目的で狙って送られたのが身寄りのない&力も無いティーリちゃんだったのでした。
それでも主人公は誰かと一緒に過ごすことで人が繋がる事の暖かさを知り、ティーリちゃんは人間界に順応していく中で生きることの楽しさを初めて実感し、必然による二人の出会いは、互いにとって非常に有意義で実りあるものだったのでした。
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天界と魔界、双方の策略が蠢く中、二人がどういう結末を迎えるのか、とても楽しみです。

精霊使いの剣舞(ブレイドダンス) 12 封剣解放

著/志瑞祐 イラスト/桜はんぺん レーベル/MF文庫J

MF文庫J11月新刊。
第一部「精霊学院編」、第二部「精霊剣舞祭編」が終了し、第三部「精霊戦争編」がスタート。
ブレイドダンスで優勝して各々の悲願(実家の名誉回復や、妹の恩赦など)を叶えて終わるのかと思っていましたが、どんどん話は大きくなって世界戦争編です。
主人公カミトは闇の精霊王(=魔王)としてこれに臨むことになるわけですが、激闘の精霊剣舞祭編を終えたばかりということで今回は小休止も兼ねつつ学院祭もいれて、新しい主力キャラを登場させる展開でした。
帝国最強の十二騎将が登場したり、敵も国王や枢機卿クラスの偉い人が登場。
そしてレスティアを失って記憶喪失になったカミトが、もう一度戦う目的を見つけ再び一歩を踏み出します
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72の精霊を封じた魔王の玄室を手に入れ、右手にあったエストの精霊刻印は消え代わりに魔王の刻印に。
左手のレスティアの刻印はレスティアの消滅と共に消失しました。
最後ちょっとなんかありましたけど。
おいおい、というか13巻で語られることでしょう。
帝国最強「十二騎将」の1人でえっちなお姉さんが敵の内通者だったりと、どういう二項対立して最終的にどういう敵と戦う事になるかはまだよく分かりません。
次から本格的に第三章が始まると思うので期待。

そして不滅の神域封剣(レグナーレ) 2

著/真崎まさむね イラスト/ぴょん吉 レーベル/MF文庫J

MF文庫J11月新刊。
過去の事故をきっかけに人間を逸脱した超スペックになった主人公が、異世界で思う存分その力を発揮して滅亡寸前のヤマトを復興するべくお姫様に力を貸す召喚系ボーイ・ミーツ・ガール。
2巻ではトップランカー以外は相手にならない最強主人公が、最強の専用剣を手に入れます。
すでに普通に戦って主人公に勝てる相手はほとんどいません。
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主人公が異常に強いのは、異世界で救世主をやった祖父が地球に持ち帰ったヤマトの失われた神域封剣「龍刀薄紅桜」を体に宿してるからっぽい。
自分の全力を試せること自体を喜ぶ嫌味なく強い主人公が、その力を戦闘でいかんなく発揮してヒロインを胸キュンさせる無双系ハーレムラノベ
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表紙の新ヒロインは悪い貴族子女に言葉巧みに操られて主人公の命を狙ってきます。
それを撃退しつつ胸キュンさせて、親玉引っ張り出して決戦。
身体の自由を奪いエーテルを失わせるという、ルシアの胸糞悪い貴族女子の姦計の前に人生初の苦戦を強いられるも、最強の剣が主人公の勝ちたいという気持ちに応えその魔性の力を開放してぶちのめす熱血展開でした。
敵も美少女だったけど性格がクズだったため微塵の容赦なく叩きのめしました。
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コレット(クラスメイトでサブヒロイン未満モブ以上)がやたらと可愛く描かれてた上に主人公に助けてもらって胸キュンしてたので、このままヒロイン昇格しそうな雰囲気。
設定的にもクラスメイトは秘密抱えてる人が多いから設定膨らませやすいし、何よりコレットは凄く可愛いので是非ヒロイン昇格させるべきだと思いますΣ≡  ∈( っ・(ェ)・)っ
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強くて格好良い主人公が好きならおすすめ。
面白かった。