僕の文芸部にビッチがいるなんてありえない。

著/赤福大和 イラスト/朝倉はやて レーベル/講談社ラノベ文庫

ラノベ文庫8月新刊。略称「僕ビッチ」。
大人気のため即重版が決まったそうです。
ボクのビッチは発売日に一点買いしたので初回版です。
つまり初物、処女ビッチです……なんだかジョコビッチみたいですね。
MF文庫J縛りは連続52冊で終了しました。
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過去に美少女に凄惨な目にあわされた経験から、美少女は全てビッチであると結論付けた主人公が、可愛さを武器に男を顎で使う清楚系ビッチと、外見だけえろえろな色欲ビッチに囲まれてハーレムするお話。
この設定を見てチャラい萌豚御用達ラノベと思って買ったら(萌豚ですけどなにか?)、そういう面はあるものの各キャラ作り込んであってとても面白かった。
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主人公は小学校中学校と、陰険美少女にイジメられた女の子を助けたりなど正義感を発揮したせいでイジメの新しい対象となって辛い思いをするなど、美少女に対するトラウマが色濃く形成されています。
そんな主人公がもう一度女の子を助けるためにトラウマを乗り越えていくストーリーです。
と言っても疑似恋人デートしてラッキースケベしたり、女の子の可愛さがこれでもかと描かれたりと、シリアスよりも萌え萌え優先なのでその辺は安心して読めました。
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表紙にもなってる色欲ビッチの愛沢愛羽。
彼女は実は母子家庭で負けず嫌いで頑張り屋さんなのです。
制服を着崩しているのは発育がよすぎて胸のサイズが小さくなってるけど制服を買い替えるお金が無いから。
高校に入学させるお金がなくてごめんねと言うお母さんを安心させるために進学校の特別奨学生を勝ち取り、入学後はメイド喫茶でバイトをして家計の足しにしたりととても優しい女の子。
ブランドアクセサリーを身に着けているのは、貧乏させて楽しいことなにもさせてあげられないと悲しむお母さんを安心させるため。
なんてええ娘さんなんや……(´;ω;`)ブワッ
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超美少女なのに彼氏がいないのは、父親にお母さんと一緒に暴力を振るわれたことが原因で男性恐怖症を抱えているから、などなど想像以上に理由づけがしっかりとした作品でいい意味で期待を裏切られました。
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そんな割と重めの設定が話が進むにつれて少しずつ明かされていくんですが、ちゃんとヒロインがとても可愛いく萌え萌え(^ω^)フヒヒとさせてくれます。
萌とシリアスのバランスが実に素晴らしい。
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最後はちょっとだけ格好いいところを見せた主人公に愛羽がキュンと来てラヴな感じに。
でも本当はちょっとじゃなくて、トラウマを踏み越えて一歩踏み出した主人公は凄く頑張ってたんですが、愛羽は主人公が清楚系ビッチから指示を受けていたと聞かされ、主人公がトラウマに震えながら勇気を振り絞って本当に頑張ったことには気付いていません。
のちのち気付くストーリーがあるんじゃないかと思います。
二人の間にちょっと大きな擦れ違いがあったりして、その時に愛羽がツンデレ清楚系ビッチからこの時の本当の話を聞かされたりとか、そういう展開がありそう、あってほしい。
そういう、主人公が自分の手柄を恩着せがましく話さず、後のちライバルヒロインがそれをヒロインに聞かせて正々堂々勝負したいのよとか言ったりするベタな展開とか好きだから!(>_<)ミ☆
愛羽ちゃんが可愛すぎて困る(>_<)
面白かった。