続・Google Apps(ドメイン&ダイナミックDNS編)

結局、DynDNSの無料の範囲だとCNAMEレコードも設定できないしワイルドカードも使えないしで、Google Appsの各クラウドサービスへのアクセス用URLを短くできない*1のがなんとなく個人的には納得行かないのと、やはりメールアドレスが長くなってしまうのとで、結局、国内の某有名ドメイン業者で\380/初年度というバーゲン価格で.netドメインを1個取ってしまいました。
その業者でも有料(\300/月だか)でダイナミックDNS(以下DDNS)をやっているのですが、とりあえずはコストをできるだけ抑えることを追求してみたいので、以前からその存在を知りながら、独自(持ち込み)ドメイン専用ということで実際に使う機会のなかったEveryDNSを使ってみることにしました。A、MX、CNAME、NSと一通りのレコードが使えてしかも無料。それとネームサーバーが4つあるうち、ns3は東京だそうなので国内で使うのにメリットがあるかもです。一方で何回かDDNSならぬDDoS攻撃に遭ってサービスが中断したそうで、その辺りがやや心配なのと、トップページにもあるように1月にDyn, Inc.(DynDNSの運営会社)に買収されたことで、無料サービスがいつまで続けられるのかも気になるところなのですが、とりあえず無料の間は使ってみようと、さっそく必要なA、CNAME、MXレコードを一通り設定。完了から10分程度(早い!)で各レコードが反映されたのを確認したところで、新しいドメインでアカウントを取り直したGoogle Appsの設定。今回はCNAMEがOKなので、ドメイン所有権の確認に自鯖は不要でした。
例によって所有権確認完了後1時間ほどでGoogle側のサーバー更新が完了し、晴れて短い自分専用ドメインGmailアドレスが運用可能となりましたが、実際に使うのはしばらく転送受信を中心に使ってみて、安定性などのテストを重ねてからにしたいと思います。
ちなみに、EveryDNSで使うための持ち込みドメインとして、一瞬co.ccなんかも考えたのですが、無料なのはともかくメアドにするにはなんとなく怪しい雰囲気なのと、個人情報ダダ漏れ*2なのとでやめました。
…と、ここまで書いたところで、こんなお知らせを発見。3月7日付け(時差があるので日本時間では8日ですかね)でEveryDNSのサイトとDDNSがDyn, Inc.のインフラに統合されるそうです。DDoSとかには強くなるかもしれませんが、いきなり有料化のお知らせが来たりするとorzですね。
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しかし、こうして自分のドメインGoogle Appsが使えるようになると、次はGoogle Sync(Exchange互換)、つまり必要な時にプッシュ受信のできる環境(電池喰いなので常用はしませんが)が欲しくなってきます。どんどん贅沢になっていきますが、Premium Editionの1アカウントあたり\6,000/年(これも長い間勘違いしていて、\6,000で何アカウントでも持てるなんて凄い、さすがはGoogle! と信じ込んでいたものです)を払うかどうか。他の機能は必要ないので、半額ぐらいでGoogle Syncの追加だけできる料金設定があってもいいと思うのですが。

*1:DNSでCNAMEの追加が可能なら、デフォルトでhttp://mail.google.com/a/example.com なのを http://mail.example.com/ とかに設定可能。でも実は単なるリダイレクト機能で、実際に飛ぶ先は前者のデフォルトURLなんですけどね。

*2:「cc.cc」というECサイトっぽいのが同じドメイン付きで自動的に作成され、自分で無効にしない限りco.cc登録時の個人情報を晒し続ける上に、ドメイン所有者のメアド、本名、住所、電話番号等がビジターでも検索できます(まあ、個人情報晒しはプロテクトしない限り一般のドメインでも同じことですが)。実は一度登録してみたのですが、慌ててアカウントを削除しました。