キース・ジャレットの「ケルン・コンサート」2枚目購入

 キース・ジャレットの「ケルン・コンサート」がSHM-CDというもので,リマスタ版が2008年9月に発売になっていて,買ってしまいました.このアルバム買うの,2回目.2枚以上買わされるCDの何と多いことか.

ザ・ケルン・コンサート [SHM-CD]

ザ・ケルン・コンサート [SHM-CD]

 SHM-CDがなぜ音がよいのか,解説を読んでもよく理解出来ないのですが,経験的に音がよいのは確かなように思います.SHM-CDの技術的良さというより,リマスタリングする際の機材の質がよくなっているのと,リマスタをする際のエンジニアの腕がいい,品質管理がよいせいではないかと,思っています.(いや,技術的に考えて,SHM-CDはよいのだとお分かりになる方がいらしたらお教え下さい.アナログと違って,デジタルは,ピットの作り方や記録素材の品質では音質がよくなりようがないと思うのですけど)

 ECMという,ジャズを得意とするヨーロッパのレコード会社制作.ECMのアルバムはいずれも,一聴してそれとわかるような,透明感のある音を出します.ヨーロピアン・ジャズという感じ.

 このアルバムを聴いたことがない方,一聴をお勧めしますよ.ジャズファン以外の方にも.(ジャズファンの方は,おそらく皆,知っているでしょう)よくレンタル店でも見かけます.キース・ジャレットという,超有名ジャズ・ピアノ・ミュージシャンの代表作ですので.

 アルバム名が示すように,ドイツのケルンという街で録音されたというライブ・アルバムですが,ジャズでは珍しく,ソロピアノ,そして,全編に渡って即興演奏.ジャズといっても,おそらくこれはジャンルを超えた名演で,人類の至宝級です.このアルバムを長年にわたって聴き続けていますが,未だ飽きない.これからも飽きる気がしません.最初の一音,一フレーズから,独特な世界に引きずり込まれます.こんな音楽を弾いていて大丈夫ですか?と,こちらが心配させられるような,陶酔的な世界.