マンモグラフィーと乳がん、そして洗脳

 マンモグラフィーについての「死ぬ確率」という6年も前に出版された書籍の元原稿である。原稿をそのまま生で載せてある。女性でマンモグラフィーをすすめられた方も多いと思う。もし、40歳以上の、おばさんでー失礼!ーマンモグラフィーを勧められたとしたら、その病院や医者とは付き合わないほうがいい。

 すでに40歳以上では効果がないと明確な研究があるからである。また、それ以下の女性にも効果があるという証拠はない。
 一時、テレビでもマンモグラフィーの宣伝がたくさん流れたような覚えがあるが、洗脳でしかない。
 読者の方も、ネットで「マンモグラフィ」「効果」という文字で検索してみるとよいだろう。

 これは業界、マスコミ、政府(官庁、政治家)がいっしょくたになって国民を洗脳する例である。
 いずみ記念病院のように、40歳以上への効果の疑義をきちんと指摘している病院もある。

 これまで原発や被ばくについても多くの洗脳のための嘘がマスコミを通じて流れている。それらは、この後に及んで原発利権を守る、あるいは賠償金額を少なくしようという意図からの発言であるのは明らか。要注意だ! 

 なお、以下原稿のリンクはもう古いものなので、たどれないものがあるがそのまま記載してある。

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[タイトル]20字×2行以内
 東京の女性は乳がんで、島根県の女性の2倍死ぬ!  
 
[リード]38字×3行以内(114字)
 平成15年には乳がんで、9806人の女性が死去。とりわけ、東京の乳がんの死亡比率は全国標準を大きく上回り、全国1位。もっとも乳がん死の少ない島根県の1.8倍となっている。

[本文]40字×26行(1040字)

乳がんは都会病
 あなたの乳房はだいじょうぶだろうか? 触れてみて、しこりはないか? コリッとした感触はないか? 皮膚が赤くはれていないか? 乳首にしっしんやただれはないか? 
 思い当たる節があれば要注意。罹患者は、年々増加し、毎年約3万人の女性が乳がんにかかっている。
 都道府県別にみると、東京住まいの女性の死亡率は圧倒的に高く、死亡率が最も低い島根県の1.8倍となっている。東京に続いて死亡率の高いのは、神奈川県、大阪府、北海道、埼玉県、千葉県の順。北海道を除き、大都市圏に集中している。なぜか?
 乳がんリスクの高い人は、?カロリーの高い食事、脂肪の多い食事をよくとる肥満ぎみの女性、?酒をよく飲む女性、?子供の数が少ない人や子供のいない女性、?最初の出産年齢が遅い女性、?初潮年齢の若い女性、?閉経年齢の遅い女性、?反復して胸部レントゲン写真を撮った女性、といわれている。
 洋食、酒、少子化、高齢出産など多くの危険因子が都会の生活に関係が深いのだ。都会生活は、乳がんを引き起こす性ホルモン「エストロゲン」を過剰に分泌させるに違いない。

乳がんの治療
 外科的には、乳房切除手術、一部分を切除する乳房温存療法の二つ。他に、放射線療法、抗癌剤、ホルモン療法がある。5年生存率は、70%以上。

■予防と限界
 欧米風の食事や飲酒を控えるなど、食生活や生活習慣を改めること。納豆、豆腐、などの大豆系の食品は予防になるという説もある。月に一回、自分で点検することを勧める。
 早期発見のために厚生労働省が勧めている一台3千万円のマンモグラフィー(乳房X線撮影)の効果はいまのところ不明。実施率の高い北海道(79.8%)のほうが低い中国地方(28.4%)よりも乳がん死亡率は、むしろ高い。カナダのある医療機関の調査結果では、効果は認められなかったという。

[参考資料]
厚生労働省 都道府県別の標準化死亡比(SMR)
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/rouken/tdfk-d2/pref.html#nyu-w 
厚生労働省 平成15年 人口動態統計(確定数)の概況 第5表 死因簡単分類別にみ
た性別死亡数・死亡率(人口10万対)
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei03/hyo5.html
国立ガンセンター 乳がん
http://www.ncc.go.jp/jp/ncc-cis/pub/cancer/010201.html#01
初回入院患者の入院暦年別5年生存率の推移
http://www.ncc.go.jp/jp/statistics/2003/data10_1.pdf
乳がん検診X線撮影 実施地域でばらつき」産経新聞 2004年 9月3日  

「The Canadian National Breast Screening Study-1: Breast Cancer Mortality after 11 to 16 Years of Follow-up  A Randomized Screening Trial of Mammography in Women Age 40 to 49 Years」Annals of Internal Medicine誌2002年 9月3日号
http://www.annals.org/cgi/content/abstract/137/5_Part_1/305

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