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本サイトは〈dagboek〉から【本】の情報を抽出した備忘メモです.(三中信宏)

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26-09-2016 翻訳のダイナミズム

[][]『翻訳のダイナミズム:時代と文化を貫く知の運動

スコット・L・モンゴメリ[大久保友博訳]

(2016年9月30日刊行,白水社,東京, 441+59 pp., 本体価格4,000円, ISBN:9784560095102版元ページ

訳者あとがき(p. 437)によると,本書第3部を契機として,「グローバル言語」としての英語の役割を論じた:Scott L. Montgomery『Does Science Need a Global Language? : English and the Future of Research』(2013年5月刊行,The University of Chicago Press, Chicago, xiv+226 pp., ISBN:9780226535036 [hbk] / ISBN:9780226010045 [eBook] → 書評[ 1 / 2 / 3 ]|詳細目次版元ページ)が書かれたとのこと.

【目次】

序章 叡智の転移と影響関係 11

第1部 時空を越えた星空 —— 西洋天文学の翻訳史 33

第1章 ローマ翻訳時代 —— ギリシャ哲学から中世写本まで 34

第2章 東方における天文学 —— シリアおよびペルシア=インドへの転移 95

第3章 八〜十世紀アラビア科学の成立 —— 翻訳と知的伝統の形成 136

第4章 ラテン語への再移転 —— 中世世界の変容 205

第2部 訳して理を知る —— 日本の科学受容史 277

第5章 ある風説書 —— 翻訳と近代日本科学の源流 278

第6章 日本科学の形成 —— テクストと翻訳者たち 331

第3部 現代の視点から —— 変化と差異のリアリティ 365

第7章 科学翻訳研究の現状 366

第8章 結論 —— 翻訳の際に得られるもの 393


あとがき 429

訳者あとがき 432


参考文献 [33-59]

原注 [13-32]

作品名・事項索引 [7-12]

人名索引 [1-6]

これも最近出た:カピル・ラジ[水谷智・水井万里子・大澤広晃訳]『近代科学のリロケーション:南アジアとヨーロッパにおける知の循環と構築』(2016年7月30日刊行,名古屋大学出版会,名古屋, vi+229+79 pp., 本体価格5,400円, ISBN:9784815808419版元ページ)でも,科学的知識の地理的な “還流” に関わる翻訳の話題がいたるところで言及されていた.両書とも,科学における翻訳は単に “文字列” の他言語への “転写” ではないことを歴史的に明らかにしているのではないか.