盛りだくさんの「週刊金曜日」最新号

lelele2006-09-22



私がたいへん尊敬している編集者の北村肇さんが編集長をつとめる「週刊金曜日」。
北村さんが同誌9/22号の「編集長後記」で書かれているように、ネット上では「赤雑誌」とかいわれているようです。「権力に楯突く」ことが「赤」ということなのでしょうか。それなら、「権力に媚びを売る」ことや「権力をよいしょする」ことは何色になるのでしょうか。


雑誌というものは、ある程度の色がついているものだとは思います。とはいえ、その色は、編集長によって大きく変わったりするものだとも思います。北村さんが編集長になって、「週刊金曜日」は変わったと思うのですが、その変化に気づかず(というか関心も持たず)に、いまだ同誌は「赤」だと騒いでいるのはどうか、と思ったりします。


それに同誌の編集委員の半分くらいは、すでに「赤」じゃない色のほうに、日和っているじゃありませんか。「赤」の象徴としては、機能しない人がいるではありませんか。ねえ。


で、その「週刊金曜日」に『バックラッシュ!』の著者である小山エミさんの記事が掲載されました。「悲劇の意味をすり替えたジェンダー叩き勢力」というタイトルです。文中の『ブレンダと呼ばれた少年』の著者J・コラピントさんへのインタビューで、小山さんが同氏に同書執筆の本意をたずねています。その本意がいかに日本で曲解されていることか……。


ちなみに、私は同じ号で「読み方注意!」というコラムを書きました。「週刊ダイヤモンド」の「父親力特集」を批判したものです。そんなチカラは、べつに父親が担わなくてもいいじゃん、という話です。そして、「親力」とか「人間力」など、「〜力」という胡散臭い言葉には気をつけよう、と。


さらに、同じ号では、宮台さんが著名人にインタビューする「宮台真司インタビュー」というコーナーで、『自殺サークル』などの監督をつとめた園子温さんと宮台さんの対話を読むことができます。これはおもしろかった!


というわけで、よろしければ「週刊金曜日」9/22号をご購入またはお立ち読みくださいませ。