友だちと日比谷で会う

 朝から晴れて気温も湿度も上がった。風が強めなので少し救われる。
 友だちと日比谷・シャンテで待ち合わせてランチを食べた。いつも行く栗原はるみさんの店だ。
 シャンテの向かいに東京ミッドタウン・日比谷がグランドオープンしたためだと思うが人の流れが変わった。オープン前に比べると日比谷界隈へ格段に多くの人が訪れるようになった。日比谷を歩くだけで街の活気が伝わってくる。街の活気とは人が多く集まることに尽きるようだ。
 昼食の後、ミッドタウンをのぞいてみた。一階はレクサスという高級車と高級雑貨がワンフロアに展示されている。カフェや化粧品売り場もある。化粧品売り場はデパートの1階によくあるようなブランドごとに売り場がある構成ではなく、たくさんのブランドが自由に試せるようになっていて、ブランド別ではなく化粧品売り場ぜんたいの販売員が何人かいる。特定のブランドをすすめられることなく、とても気持ちよく試したり比較したりができる。友だちとこういう売り場がいいねと言い合った。友だちは3つの口紅を試して気に入ったひとつを買った。
 ミッドタウンの次はいつも行くMUJIカフェでケーキとカフェオレを注文。広々とした店内のお気に入りの席が空いていた。こころゆくまでお互いが抱えている悩みを話した。テレビの話とか高校時代の話も。
 帰りは銀座の東急プラザに寄って6階のラウンジから夜景を楽しんだ。6階から銀座を眺めて若い頃から何度も買い物に行ったことがある西銀座デパートの上に首都高速が走っていることを初めて知った。車が走っている道路は地上からでも目に入っていたはずだが首都高速と結びついていなかった。見ているようでよく見ていないというか。見る場所によって同じものでも違うように見えるというか。おもしろいものだと思った。