秋の雲がきれい

 昨日は気温が上がり真夏日になったが今日は過ごしやすい秋晴れとなった。
 燃えるゴミを出す日なので、朝は庭の掃除をした。台風の強い風で落とされた葉っぱが庭の隅や植木鉢の間などに吹き寄せられたのを掃き出してゴミ袋に入れた。草むしりも少しやった。目立つところだけ。目が届かないところの草は伸びっぱなし。バッタや蟷螂、コオロギ、鈴虫などがいるので草はなるべくそのままにしておくようにする。
 午前中は近くの特別支援学校に行き、校内にあるカフェで入れたての珈琲を楽しんだ。採れたての野菜を売る売店ではビーマンを一袋買った。夏の野菜から秋冬の野菜へと変わる時期で売店に並ぶ野菜は少な目である。
 ほとんど家にいたが一回郵便局に行き、固定資産税を支払った。夕方近く、いつも行くスーパーマーケットまで歩いて行った。歩くのにほどよい距離。帰りは父母が眠る寺に寄り、彼岸に供えた花が傷んだのを捨てた。台風の風で墓地に立つ大銀杏の実が落ち、独特の匂いが漂う。無数の枝がむき出しになり、黄葉する前の緑色の葉がかなり落ちたように見える。
 きれいな秋の空をときどき眺めながら歩いた。正岡子規が「秋の雲は砂の如し」と詩に詠んだ、砂のような雲がひろがっている。よく見ると羊の毛のようにも見える。


吹き出せる炎のごとし木犀のひとところの花密集して

神無月名残りの暑さを児どもらは川に入りて魚獲りをせり

魚をとる児ら去りたれば川の水静かに閉じてもとの流れに

台風の風に倒さるかやつり草 川の流れに引つ張られをり



砂のようにも、羊の毛のようにも見えた雲