友だちから電話が

 ふつう日曜日は近くの商店は休業だが年末なので開いている。
 朝早く肉屋さんでお雑煮用の撮り肉などを買った。牛肉を数キログラム買っていくお客さんもいて、20〜30分並んで買った。
 お昼前に近所の八百屋さんで買い忘れたものを買った。
 午後は菩提寺にお墓参りに行き、その帰りに足を伸ばして少し離れたスーパーマーケットへ。店員さんに聞くとこの店は年中無休とのこと。なにも今日来なくてもよかったと思ったが年明け早々買い物するのも嫌だ。
 こう書くと一日中買い物をしているようだがそんなことはなく、炬燵に入って本を読む時間もあった。図書館で借りてきた『式子内親王』を読んだ。最初あまりおもしろくないかもと思いつつ読んだがだんだんおもしろくなった。式子内親王が短歌百種を詠んだものがいくつか残っていて、その解説が興味深い。春、夏、秋、冬、花、忍ぶ恋、雑詠などの区分けがされ、そのテーマに沿って詠んだ歌が百首で構成されている。
 買い物から帰りまた本でも読もうかと思っていたとき、電話があり友だちからだった。こちらから電話をしようと思っていた相手なのでうれしかった。12月半ば頃会ってその後、とりわけ話したいことがあったわけではないが話したかった。
 2時間弱だろうか。ムンク展の話や中学・高校時代の話、共通の友だちについてなど、話は尽きない。高校時代、美術の授業でクラスメートがモデルになって水彩画(だと思う)を描いた時、モデルの顔を青や緑、赤など、いわゆる肌の色とは違う色を塗ったら先生になかなかいいとほめられたことを話した。あのときはモデルの顔がそのように見えたから(印象として)、そういう色で表現したのである。
 友だちは奥歯が痛くなり歯科医院に行ったことも話した。お母さまの介護など疲労がたまっているのではないかと心配である。