ツンデレ負け犬ハマーン様の遠吠え

映画「ZガンダムIII」の感想。  ※注意 以下の文章は極めて偏った見方です。



ZガンダムIII」のキーパーソンはなんといってもハマーン様ジオン軍の指導者として強硬かつ冷徹な態度をとる「鉄の女」なハマーン様ですが、Ahaneくんも指摘しているように、本当は普通の女の子です。そしてかなり「負け犬」です。そしてその原因となったのはダメ男シャアです。

○ スーパーレディー・ハマーン様
ハマーン様は、ジオン軍の事実上の最高指導者です。ジオン軍を糾合し統帥する優れた統率力を持っています。また、超能力的な才能を持ち、戦士としても天才です。ガンダム史上最強のスーパーレディーです。

○ 負け犬ハマーン様
しかしハマーン様は独り者です。「Zガンダム」に登場する多くの女性たちは敵味方問わず戦場でさまざまな恋模様をえがきますが、ハマーン様だけが独り者です。ハマーン様は公式設定では二十歳ですが、どう見ても三十代に見えます。かなり「負け犬」です。

ハマーン様はいかにして負け犬となりしか
ハマーン様も昔は恋する乙女でした。下の写真は左が少女時代のハマーン様、右が「現在」のハマーン様。まるで別人です。ハマーン様は昔、シャアに恋していました。しかしシャアへの憧れが失望に変わったとき、ハマーン様は変貌しました。
昔 昔 → 今 今


○ シャアのダメ男ぶり
シャアはカリスマ性も人望もあり、戦士としても伝説的な戦歴をもつジオン軍の英雄です。ただし、どうしようもないロリコン&マザコンで、女心の分からないダメ男です。
ロリコン&マザコンのシャアは、ララァという少女の中に母性を求めていました。ところがララァは戦死してしまいます。
その後、戦争に敗れたジオン軍は地球圏から脱出しました。このときシャアとハマーン様は行動をともにしました。しかしシャアはララァのことが忘れられません。「ララァの魂は地球圏に漂っている」などと妄言し、ハマーン様を捨てて、ひとりで地球圏に帰ってしまいます。

○ シャアを追うハマーン様
シャアに去られたハマーン様は、ジオン軍の指導者となります。シャアが去った後のジオン軍には他にろくな男がいなかったのです。ハマーン様はしだいに「鉄の女」に変貌しました。
一方、シャアはというと地球圏で反政府組織エゥーゴを旗揚げし、反政府運動のリーダーとなっていきます。ジオン軍に戻るつもりはさらさらありません。
ハマーン様はそんなシャアを追うように、ジオン軍を率いて地球圏に舞い戻り、政府軍とエゥーゴとの戦争に乱入します。

ハマーン様ツンデレぶり
ハマーン様はシャアに味方になってほしいと心の中では願っているのですが、女心の分からないシャアに対して素直になれず、ジオン軍は政府軍ともエゥーゴとも敵対することになります。ハマーン様ツンデレぶりが戦局を混乱させていきます。
ハマーン様は最後までシャアに対する未練を捨てきれないのですが、けっきょくその想いシャアに届かず、戦争のさなかに生き別れたまま、二度と会うことはありませんでした。
(TへT)グスン