Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

「Elephant Stone」

 小雨が降っていたけど、気持ち的には走りたかったのでバイトから帰っていつも通りの道程を走った。少しずつ毎日の積み重ねで走る事自体は苦ではなくなってきた。寒いけどそこまで気にならない。走っているとわりと気持ちがいい、体を動かすと本能的に快感があるのだろう。


 今日のランニングのiPodシャッフルは↓な感じ。最後の二曲はなんとなくThe Stone Rosesを聴こうと思って意識的に。


Oasis「Champagne Supernova」
東京事変群青日和
L'Arc〜en〜Ciel「HONEY
The Strokes「LAST NITE」
RHYMESTER「B-BOYイズム」
hide「ピンクスパイダー
サンボマスター「ラブソング」
口ロロ「ヒップホップの初期衝動」
The Stone Roses「Sally Cinnamon」
The Stone Roses「Elephant Stone」


 この間元ストーン・ローゼズのギタリスト、ジョン・スクワイアの個展にも行ったしなあ、 「脳内ニューヨーク」←そん時のブログ。まあ「Life」の黒幕のイメージにも通じるんだけど。
 というか知り合いの人の中でローゼスの名前を一番出すのが黒幕氏だから、あと加ト吉さんが「Life」のスポンサーになってくれたことを「Life」の「Twitter」で言ってたけど、この番組ってそういう奇跡っていうか繋がりとかがあって、言ってみるもんだなとかやってみるもんだよなって改めて思わせてくれる番組。


 思った事や考えた事を自分の中で大事に仕舞って誰にも言わないで知らせないで熟成させることもいいことだろうとは思うんだけど、昔は僕もそう思ってた事があった。
 でも、言葉にして、あるいは書いたりしてみると仕舞っていたときよりも存在感を増すというか、何らかのイメージやきっかけになることがあって、言葉や文字にするとそれには意味が、エネルギーが生まれて具現化しやすくなる感じ。
 誰かに言ったらそこから何かが始まることもあるし、それがさらに誰かに伝わってみたいな展開も起きる。起きないことも多々あるけど想いや気持ちや希望を言う事は何かに繋がる可能性がある、すぐにじゃないかもしれない、何年後とか何十年後かもしれないけど。ポジティブな想いが言葉に、言霊が宿ると何かに繋がる。


 さっきSFの女王・アーシュラ・K・ル=グウィン「世界の合言葉は森」をようやく読了。「世界の合言葉は森」「アオサギの眼」の二篇収録でこの人は「ゲド戦記」の原作者でもある。二篇とも地球ではない場所での物語。前者は地球からやってきた人類とその惑星の森で生活していた人類に近い種族との話、後者は地球から追放あるいは送られた人類の子孫たちの話。
 前者の方が「SF」っぽいのだけど後者の方がページが進むのが早かったような気がする。どことなくという女性の文体というのはわかる、ル=グウィンもだけど訳者の二人とも女性だからこそのニュアンス。女性作家と男性作家の文章は読んでいて差異を感じる。どちらがいいとか悪いとかではないんだけど、女性作家の小説を読むとなんかこれはきっと書けないだろうなって思う雰囲気があるんだよなあ、不思議と。


 仲俣さんにメールしたら「藤谷治×仲俣暁生トークセッション『演奏と読書』」というイベントにおいでよとお誘いを受けた。少し行きたかったのだけど藤谷治著「船に乗れ!」を三巻読んでいるか、読み始めているかが参加資格って出てたので申し込んでなかった。


「演奏と読書」フライヤー出来


 イベントの十日は元々休みにしてて髪切りに行こうと思ってて。いつも切ってもらっている元美容師な姉さんが普段の仕事の後や休日に知り合いの美容院を借りていつもそこで姉さんが知り合いの髪を切ってるだが。
 十日の十九時からって言ってたら姉さんの普段の仕事終わった後の十九時からならいいけどその日は完全に休みだからその時間は嫌だから変えてって言われて他の日にした。
 で結局休みを十一日に変更した所、このお誘い。ならば休みを再度十日に変更したら行けるじゃんっていうまあタイミングのよいこと。が問題は読み始めているか三巻読んでいるかというとこ。で、仲俣さんに一巻さえ買えば二巻、三巻の部分はネットで読めるって言われて近所のツタヤの本屋に行ったら一巻から三巻まで平台に積んであった。から一巻を買った。


 こないだ「王様のブランチ」で筑摩書房のおっさんが紹介してたのをチラッと見たけどたぶんその影響なんだろうな、いきなり三巻まで平台に積んであると言う事は。恐るべしテレビの影響力。


 ということで「船に乗れ!」を三巻読んでいる方、読みかけの方は十日空いていたらぜひ四谷にどうぞ。


 「海難記」より 音楽高校を舞台とする自伝的青春小説三部作の『船に乗れ!』が好評の作家・藤谷氏と、『極西文学論 Westway to the World』などで90年代以後の現代小説の魅力を論じてきた批評家・仲俣暁生が、日本の現代小説の魅力と可能性をめぐって、少人数のゼミナール形式で読者参加型のトークセッションを行います。
 「演奏と読者」というタイトルは、小説にとって読者はもしかしたら、「小説という楽譜」を演奏するパフォーマーなのかもしれない、という仲俣の仮説から来ています。はたして「読者」とは小説作品にとって、いったいどういう存在なのか。たんなる受け身の消費者にすぎないのか、それとも一種の「演奏者(パフォーマー)」でもありうるのか。


The Stone Roses (Live in Blackpool) Elephant Stone

船に乗れ!〈1〉合奏と協奏

船に乗れ!〈1〉合奏と協奏

船に乗れ!(2) 独奏

船に乗れ!(2) 独奏

船に乗れ! (3)

船に乗れ! (3)