10年以上ぶりにネズミーランドへ行ってきた。
こう書くと「ついにリップルもリア充の仲間入りかよ!」と、まるでインディーからメジャーデビューした途端売れ線に路線変更したバンドのように叩かれてしまいそうだが、
""男""友達と行ってきた。
繰り返す。""""男""""友達とである。
このブログを読んでくださっている方の中で男同士でネズミーにいく、なんて話を聞いたことがある人はいるだろうか。少なくとも僕はなかった。ネズミーへは恋人同士、もしくは家族で行くものだという認識だった。
ネズミー、そこはリア充の聖地でありリア充のための場所。その聖域に不動の非リアとして君臨している僕が足を踏み入れることは不可能、そう考えていた。
しかし、友達は言うのだ「男同士も少ないけどいるし、一人で来ている人もいる」。なんとこんな言葉であっさり説得されてしまった僕だった。彼は一人ネズミーも余裕だと言う。
もう10年以上行ってないし、経験として行っても良いのではと考えた僕は、己という駒をネズミーへと進めることにしたのだ。
ネズミーへと足を踏み入れ、本当に来ちまったよ…というのが最初の感想。そしてネズミー内のレストランで食事も済ませる。もしこれが恋人との時間だったらどうだろうか。恋人と夢の国で朝食をともにする、木漏れ日が似合いそうな、そんな優しく美しいシチュではないか。
ところがどっこい、今回僕の目の前にいるのはディズニー大好きで年パスまで購入したメンズである。ご飯は美味しかったけど、そこにはロマンが圧倒的に不足しているのだ。夢の国の中にいるのに圧倒的ロマン不足。これは一体どういうことか。
そしてご飯を食べていると何やら見覚えのあるきぐるみが他のお客さんと写真を撮っている。ぷーさん御一行である。プーさんとピグレットは知ってるけど、あとは顔がちょっとわかる程度。
そして僕はこのプーさん御一行、それぞれと記念撮影を行うことになる。いきなりネズミーの洗礼を受けた気分だ。写真撮るのは好きだけど、撮られるのは苦手な僕は終始引きつった表情でカメラとにらめっこしていた。
この着ぐるみと記念撮影を行うことをグリーティングというらしい。友達は特にこれが好きらしく、午前中パレードとグリーティングをひたすら行った。
パレードはエンターテイメント!という感じで音楽と大きな台車とダンサーが行進しながらパフォーマンスをして行く。確かに面白いのだが、ちょっとテンションが高すぎてついていけないような感じもした(さすが日陰者)
しかし、ネズミーは夜になると会場の雰囲気がぐっと良くなる。エレクトリカルパレードはさすがに光の使い方とかすごくて、昼よりもずっと見応えあった。昼のようなハイテンションもなく、落ち着いて見ることができた。
そして今回一番感動させられたのがワンスアポンアタイムだった。シンデレラ城にディズニーの名作の編集版をプロジェクションマッピングで映して行くんだけど、演出も音楽も素晴らしかった。
演出も花火や炎も使っていて、かなり見応えのあるものになっている。これは評判いいの知ってたから楽しみにしていたけど、観れてよかったと強く感じた。
…と、そんなこんなで普通に楽しんできてしまった。ハマるほどではなかったけど、行った甲斐は間違いなくあった。今回、男同士のネズミーランドという、僕の人生史上でも稀にみる珍イベントに参加して来たわけだが、結論からいうと楽しかった。
今回誘ってくれた友達に感謝。今度は旅行に行きたいな。
この曲が似合う季節になって来た。時々無性に聴きたくなるよ。