「過去ログ?」山田バイオマスプラント視察
上から 「メタン発酵施設」の全景
メタン発酵装置の心臓部
メタン発酵装置のメタンガスホルダー
メタンガス・ディーゼル発電機
ロハスサポートは、平成21年9月に山田バイオマスプラントを視察しました。
当施設の視察目的は、我々が計画している事業の「技術的な知見」と、「事業性の確認」を見極めるものでありました。
技術面では、当時の技術の粋を結集したものであり、各パーツ(ユニット)は目を見張るものであり、「憔悴の的」と云っても過言ではありません。
一方、事業性の確認の面では、当施設が「メタン発酵残渣(液肥)」を100%農業に活用するとのコンセプトでありましたので、一番注目していました液肥排水処理施設がなく、窺うことができませんでした。更に、高価なユニットを駆使しており、比較的小規模のメタン発酵施設を目指す我々にとっては、コスト面からの工夫等、なかなか参考となり難かったのが残念でありました。
我々のコンセプトは、その入り口が「液肥の活用」ではなく、有機資源をいかにリサイクルし、地球温暖化防止に資するかとの観点にあります。
これまでのメタン発酵施設では、排水処理にコスト(イニシャル、ランニング共)がかかり過ぎて、普及していない事実があります。 当施設同様、埼玉県内のNPOの施設(NPOふうど)でも「液肥の活用ありき」との企画でありましたが、実態として液肥を全量農産物に供与できる条件はかなり限定されるものと思われます。
その発想は、生ごみを非焼却の手段としてメタン発酵に、畜糞尿は固液混合でのメタン発酵とすることによってCO2削減に資することであります。結果として、生ごみは含水率の高い焼却の非効率から助燃剤(石油)を軽減し、焼却炉本体の寿命延命化となるものであり、トータル的なコストダウンが図られるものと目論んでおります。
補助金に頼らない商業ベースでのビジネスは、昨今の石油の高値安定から、エネルギー化によるリサイクルがより現実のものとなってきましたが、当施設の視察はそれに弾みがつくものであり、多いに参考とさせて戴きました。