アームチェア人智学日記 改

或る奴隷博士の告白

高円寺反原発デモに参加しました 1万5千人! マスメディア・マスコミはこの歴史的事件を完全無視

昨日、高円寺の反原発デモに行く。
こどもと練馬のアパートから吉祥寺まで歩く。40分ほど。思いついて、背中にデモ告知の紙を貼ってみた。

途中昼食に寄った印度料理屋で身体の前面にも貼ってみた。マダムが、えらいですね。と褒めてくれた。
日曜日の人出で賑わう吉祥寺の町中を移動。
道行く人々からの放射視線被曝量が100ミリシーベルトに達し、危険だったが、福島の原発で作業している人達のことを考えれば、何でもないと自らを励ます。中央線に乗り、高円寺に着く。
高円寺駅前では、反原発の署名運動をする人々がいたが、何となく違和感があり、私が求めていたものとは違う。人もまばらで、これは30人くらいしか集まらないかも知れない、と少し心細い気持ちになったが、こどもが携帯の地図で中央公園だと気づき、迷いながら到着。二時の開始には30分ほど早かったが、人がいっぱい居て、安心する。皆、普通の人である。

こどもの友達も来て4人ほど合流。
鈴木さんも来ていて、驚く。鈴木さんは、たった一人で来たのだ。一緒に写真を撮ったり、いつもの、どう返して良いのか困るギャグの対応に追われたりしているうちに、どんどん人が増えて、公園に入りきれなくなり、前に詰めて下さいと何度も言われた。

主催の素人の乱の人は、クドカン宮藤官九郎)にそっくりで、クドカンが来ているのかと思った。集まっているのは、写真でも分かるとおり、若い人が多く、デモなんか初めて(実は私もそうだ)という感じのひとが多い。子供も多い。誰かがパソコンのラヴェル印刷で作ったと思われるシールを配ってくれたので、ほっぺたに貼って歩く。バンドの演奏も、主催者の話(演説という感じではないのがよい)も、ほんとに素人くさいのが、いい感じなのだ。本当に明るい。雨宮カリンさんも話したが、どこか遠慮がちで、すごく短かった。その気持ちはしかし、参加者には伝わったと思う。この事件(歴史的事件)にふさわしい言葉が、まだ、見付からないという気持ちがあるのではないか。それを、決まり切った演説の言葉で汚すようなことが出来ない雨宮さんに深く共感した。鈴木さんも、呼ばれて、演壇に上がった。実はその前に、このデモに反対だという青年も上がって話したのだ。その青年は、原発の恩恵にあずかっている現実を前提にした場合、このようなデモは出来ないはずだといいたかったようだが、上がってしまって、最後まで上手く話せなかった。子供によると、デモ終了の頃、酔っぱらって、ひとりで犬と話している姿を見かけたという。良い人なのだろう。しかし、この青年を迎える聴衆の反応は、概して好意的で、勇気があると、褒める人もいた。主催者もえらいが、参加者達もえらい。鈴木さんは、この、反対意見の青年を壇上に迎えたことを、喜んでいた。ともかく、自由に、忌憚なく、話し合うべきなのだということを、だじゃれ抜きで、いつもの東北なまりのイントネーションで訥々と語るのだった。鈴木さんの存在はデモの雰囲気をあたたかいものにしたと思う。


高円寺の暗いビルの谷間を埋め尽くあまりの人の多さに、歴史的事件に参加しているというが気分が高ぶってくる
縦笛のひとがいい味を出している。後ろから肩をたたかれて、長女も合流。


デモは予定されたコースを進んで、二時間以上かかった。
夕方、皆と別れ、ホルモン焼き、コラーゲン焼き、生ビールで1070円。
さらに、550円の本日のサービス定食を食べて、電車で帰る。

(追記) 
山本太郎みたいな人が歩道に佇んでいるなと思っていたら、本当に参加していたのですね。男だねえ三浦布美子)。もっと老けてきたら、デニスホッパーみたいな雰囲気の、悪役もうまい、いい俳優になるでしょう。楽しみにしてるし、応援せざるを得ない。