『シマシマ 1』_Posted at 06:49

久しぶりの漫画レビュー。
それもそのはず、
最後に書いたの去年の今頃なんですね。
今年は
もっとペースをあげていきたいところ。



夫と資金を出し合って
エステを経営していた
主人公シオ。
夫と離婚したために
不眠症になった彼女は
夫の弟との
プラトニックな一夜」をきっかけに
昼はエステティシャン
夜は「添い寝屋 ストライプ・シープ」の
オーナーという
二つの顔を持つことになる。


シマシマ』のうまいところは
「添い寝屋」という設定。
「添い寝」ではなくあくまで「添い寝屋」。
「添い寝」を中心とする人間関係、
ストライプ・シープと女性顧客の関係が
金銭の授受という
ドライな対価を仲立ちに
成り立っているのがミソで、
もしこれが
無償の奉仕(ボランティア)として
描かれていたら
ファンタジーの域を出ないであろう。
それは
我々が近頃
目にする迷惑メールの誘い文句、
女性から男性への援助交際
現実味を帯びないのに似ている。


金銭の授受のドライさで
「添い寝」が
擬似恋愛にすら発展しない
歯止めに「は」なっている。
今のところ。
不気味なほど器用な
ストライプ・シープの面々と
不眠症の女性たちの目前に
はっきりと引かれた平行線が
最後まで交わることなく
歯止めとして機能し得るのかどうか、
(そんなことはあるはずがないのだが。)
今後の展開が楽しみだ。