『新人だった!』_Posted at 20:01

「ぼくは近い将来のことを話すのが、
怖かった。
あまり上出来と言えない今の現実は、
仕方がないものとして
何とか受け止めていたが、
来年の現実については、
怖くて、考えるのも嫌だった。」
(p16)
「起点と終点は明らかなのに、
その間をつなぐ過程が想像できなくて、
僕は焦れた。」
(p24)

両親の夜逃げ/上京、
度重なる引越し、
アルバイト…。
就職活動も
卒論もうまくいかない
原田青年。


留年の一年間で
如何様に
原田青年が
一人の
精悍な社会人になる
きっかけを掴んだのかが
軽やかに書かれている一冊。


表紙の原田クンが
どうして
丸坊主・鉛筆・
ジーンズ地の
ハーフパンツ姿になっているのかは
読破すればわかりまする。

新人だった! (角川文庫)

新人だった! (角川文庫)