『新人だった!』_Posted at 20:01
「ぼくは近い将来のことを話すのが、
怖かった。
あまり上出来と言えない今の現実は、
仕方がないものとして
何とか受け止めていたが、
来年の現実については、
怖くて、考えるのも嫌だった。」
(p16)
「起点と終点は明らかなのに、
その間をつなぐ過程が想像できなくて、
僕は焦れた。」
(p24)
両親の夜逃げ/上京、
度重なる引越し、
アルバイト…。
就職活動も
卒論もうまくいかない
原田青年。
留年の一年間で
如何様に
原田青年が
一人の
精悍な社会人になる
きっかけを掴んだのかが
軽やかに書かれている一冊。
表紙の原田クンが
どうして
丸坊主・鉛筆・
ジーンズ地の
ハーフパンツ姿になっているのかは
読破すればわかりまする。
- 作者: 原田宗典
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2007/04
- メディア: 文庫
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