レアルのスター『プレドラグ・ミヤトビッチ』

プレドラグ・ミヤトビッチ

今日のサッカー動画王は、ユーゴスラビア代表とレアル・マドリーのエースとして一時代を築いた『プレドラグ・ミヤトビッチ』だ。

レアルの前に所属していたバレンシア時代から多くのゴールを決めて(104試合56ゴール!)、リーガエスパニョーラ最高のアタッカーとして評価され、レアル・マドリーに移籍。カペッロ監督の下、あのダヴォール・シュケルと伝説の2トップを組み、若きラウール・ゴンサレスを従えて、エースとして八面六臂の大活躍をした。

チャンピオンズリーグ決勝でユヴェントスの守備を破った伝説のゴールは今尚レアルファンの間では語り草となっている。ビエリ、ジダンデルピエロ等を擁したマルチェロ・リッピ率いる最新最強のイタリア軍団に対して、スペイン勢が久しぶりに大舞台で勝利を収めた瞬間だった。あのユヴェントス、あのモダンなプレッシングをかいくぐって決めたこのゴールは、簡単に見えて他のいかなる選手でも決めることが困難な非常に重要なゴールだった。テクニック、ゴールへの嗅覚、落ち着き、相手選手との駆け引き、スピード。あらゆる能力を高次元で備えたミヤトビッチならではのゴールだ。思えば、この時からスペインリーグのイタリア等に対する優位や魅力が語られる様になったのである。

この97-98年当時がミヤトビッチの全盛期で、当時は南米最強のロナウドと欧州最高のミヤトビッチといった比較がされたものだ。あの絶頂時のロナウドと比較できる選手として、イタリアのビエリ、アルゼンチンのバティストゥータと並んで、数少ないスーパープレーヤーとして認識されていた。

そんなミヤトビッチの超絶テクニックの基本は、ユーゴスラビア出身選手らしく、FWとは思えない超高次元のテクニックにある。日本でもお馴染みのストイコビッチや、ACミランの天才サビチェビッチを見てもわかる様に、東欧のブラジルと呼ばれる同国ならではのスーパーテクニックを誇っていた。その上、ミヤトビッチは、前出の二人とは異なり、FWとしての嗅覚やシュートテクニックにも優れていたため、彼らよりも高いポジションでプレーすることが多く、数多くのゴールを決めた。(ちなみに、この3人に加えてユヴェントスの心臓とも呼ばれていたユーゴビッチを加えた4人がユーゴスラビアの四天王と一部で呼ばれていた)
98年当時は、『欧州で最高のキレ味を誇るレアル・マドリーのスーパースター』と呼ばれ、各国から尊敬の眼差しを受け、その評判に違わない見事なシュートを次々に決めていったものだ。

ミヤトビッチはとにかく相手DFや相手GKが触れない位置にボールを蹴り込むのが上手く、時には強烈な変化ボールを、時にはタイミング重視でゴロゴロのシュートを放ち、結果的に確実にゴールを決める選択をしていた。下記のサッカー動画のドイツ戦のアシストを見て欲しい。なんてことはないキックの様に見えて、あのドイツGKとDF陣が触れない絶妙なコースに蹴っているのが確認できるはずだ。

今なおレアルに愛されるミヤトビッチは、今やチームのスポーツ・ディレクターとなり、監督のカペッロと共に2006-2007シーズンのレアルを率いて戦おうとしている。彼のハイレベルな感性により、レアル、そして後輩のラウールがきっと復活を遂げるのではないだろうか。あのオールバックで絶叫する世紀のスターがレアルに帰って来たのである!

□『プレドラグ・ミヤトビッチ』サッカー動画 超絶テクニック by YouTube


バルサとのクラシコで決めたこの一連の質の高い動き!


これがレアルをチャンピオン足らしめた伝説のゴールだ。


1998仏ワールドカップ、ドイツ相手の絶妙なアシスト!(1点目)

□『プレドラグ・ミヤトビッチ』選手データ by Wikipedia


フルネーム Predrag Mijatović
誕生日 January 19, 1969
出身 Titograd, Yugoslavia
ニックネーム Peđa, Mijat
ポジション FW, AM
ユースクラブ Budućnost Titograd

プロクラブ 試合数(ゴール)
Budućnost Titograd 59 (6)
Partizan Belgrade 104 (45)
Valencia CF 104 (56)
Real Madrid 90 (29)
Fiorentina 42 (4)
Levante 0 (0)


代表
1989-2003
SFR Yugoslavia 73 (28)
FR Yugoslavia

世界のスーパースターをカラー大判で紹介するワールドサッカーマガジン。
送料無料で手に入ります。25日間お試しOK!



【さらに】レビュー投稿でスグに使える500円ギフト券プレゼント!