逆説の日本史1 古代黎明編(小学館文庫): 封印された[倭]の謎
- 作者: 井沢元彦
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1997/12/05
- メディア: 文庫
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「日本の歴史学の三大欠陥」「古代日本列島人編」「大国主命編」「卑弥呼編」「神功皇后編」「天皇陵と朝鮮半島編」とどの章もオモシロイ!その一部を紹介しよう。
・日本も外国から「ジャパン」と勝手に呼ばれている。この「ジャパン」というのは「ニッポン」という言葉が語源であるというのが定説である。すなわちポルトガル人(あるいはオランダ人)が「日本」という言葉を中国語読み(「ジッポン」に近い音)で耳にし、それを音写したのが「ジャパン」だということだ。
では「ワ」とは何か?もとは日本語(正確に言えば日本列島原住民語)であり、その「ワ」という音に対して古代中国人が同音の「ワ」を当て字したのだ。だから「倭」という時の固有の意味、たとえば「遠い」とか「みにくい」をいくら考えてもムダなのである。
・「倭」から「和」への転換、これは一体どうして行われたのだろうか。つまり「ワ」とは「輪」であり「環」なのだ。倭とは実は「環」であり、古代日本人は集落のことを「環」と呼んでいた。「ワ」という言葉は、日本人の心情を古代から現代に至るまで支配し続けている。日本人と国家というものを考えるにあたっての、最も重要なキーワードこそ、この「ワ」なのだ。
その他、「安土」は「平安楽土」が語源だった!? 日本はなぜ「倭」と呼ばれたのか?なぜ「大和」と「やまと」と発音するのか?「出雲」はなぜ「いずも」と読むのか?本来どいう意味なのか?日本史は怨霊の歴史である?卑弥呼は殺された?ヒミコは人の名前ではなく称号だった?など。この人の着眼点と想像力を真似たい!一気に読めるよ!オススメです。(⌒▽⌒)