イデアルコンパイラ
本編のhttp://d.hatena.ne.jp/m-hiyama/20070813/1186984585 「圏論的指数の周辺:ラムダ計算、デカルト閉圏、ノイマン型コンピュータ」とか、http://d.hatena.ne.jp/m-hiyama/20070816/1187250855「圏論的指数の定義」とかで述べているが、「fのラムダ抽象f^を作り、f^の出力を得る」とfをコンパイルしたことになる。ただし、f^に引数(パラメータ)が残っていると、f^はパラメータを渡すと実行コードを吐き出す仕組みとなる。
f^はコンパイラと言えばコンパイラだが、実行コードジェネレータとでも呼ぶほうがいいだろう。「fをコンパイルする」という目的で考えると、ラムダ抽象で実行コードジェネレータを作りだし、次にジェネレータを動かしてコードを吐き出させることになる。
以上の手順は、関数fに対して、実行コード(関数コード)φを作るので、あきらかにコンパイラだが、ソースfは理念的な存在物だからイデアルコンパイラと呼んでおこう。もちろん、イデアルコンパイラとは、ラムダ抽象=ラムダオペレーションの別名に過ぎないが。