米海兵隊のIAR(Infantry Automatic Rifle)はどうなる?

 ここ数年、米海兵隊USMCで、4,500挺にも及ぶ新しい自動ライフル採用のプログラムが動いている。このプログラムのコンセプトを単純に表現すると、より機動力を高めるための新しい分隊支援火器としての自動ライフルである。
http://www.fbodaily.com/archive/2005/07-July/16-Jul-2005/FBO-00847676.htm
 仕様には以下の事項がある。あくまで抜き書きなので詳細は上記URLを参照のこと。
・弾は5.56mm
・空虚重量12.5ポンド(5.67kg)未満
・MIL-STD-1913レール・インターフェイス
・発射速度 最低36発/分(75発/分が望ましい)
・着脱可能な100発のマガジンからの給弾
・標準のM16用マガジン使用可能
・折りたたみ/調整可能バイポッド
セミ・フルオート切替可能
・折りたたみ可能なストック
海兵隊隊員1名で運用可能
 この要求仕様やコンセプトを見ると、それってレール足したH-BARじゃないのか、と思ってしまう。


 2006年に最初のプロトタイプの契約が FNH USA(FN Herstal USA)とGeneral Dynamics Armament & Technical Products(GDATP)社と決定した。
http://www.fbodaily.com/archive/2007/11-November/21-Nov-2007/FBO-01455071.htm
 FN社の提出したプロトタイプはSCARをベースとしたもの、GDATP社が提出したプロトタイプはUltimax 100 Mk4をベースとしたものだとされている。更にフェイズ2ではLWRC(Land Warfare Resources Corporation)も参加したという。このLWRCのIARは LWRC Forumsでも画像が紹介されている。
http://www.lwrifles.com/forum/viewtopic.php?t=1138&highlight
 このLWRC IARはドキュメンタリー番組のFuture Weaponsでも紹介されたので知っている人も多いだろう。
 プロジェクトはフェイズ3に入るというが、どの会社が有力なのかは全く分からない。DefenseReviewの記事では更にColt社やH&K社の可能性についても予想している。