今日読んだ本

殉死 (文春文庫)

殉死 (文春文庫)

購入動機:友人に乃木希典という人物の話を聞いて興味を持ったから。
感想:非常に薄い本なので読みやすく、面白かった。
日露戦争の陸軍大将である「乃木希典」を題材にした本。司馬遼太郎は彼を軍人としては無能と断定し、しかし求道家、詩人として非常に評価している。この時代に誰よりも天運を授かった人間といえば「東郷平八郎」をもって他にいないだろうが、「乃木希典」もまた己の人生を天により定めれた人間といえるのではないか。それはひとえに彼の『信仰』によるものだったのではないかと思う。
厳粛な気持ちになれる。
本棚入り。
薦めたい人:特に無し。