大好きな中央市場とプロカッチのトリュフパニーニへ

プロカッチのトリュフパニーニ

まだまだ時差ぼけが残っていて、朝4時に起床。元気にフィレンツェに行きたいのに。7時半にチェックアウトして、ユーロスターフィレンツェへ。電車の中では昨日買ったお惣菜を満喫。イタリアのタコってどうしてこんな燻製みたいな香りがするんだろう…?
3時間弱の旅で11時前に到着。今日は近郊の町のアグリツーリズモに行く予定だけれど、その前に友達にプロカッチのパニーノを食べさせたくて駅に荷物を預けて散策。5時間で3.8ユーロはちょっと高いんじゃないかなぁ…。
まずは駅の近くの中央市場へ。観光客が来るところだからちょっと値段は高めらしいけど、色々集まっていて見やすいから好きなのだ。これまた大好きなビスコッティとヴィンサントを見つけて試食。やっぱり美味しい。友達も喜んでくれた。
革製品屋さんで滅茶苦茶な値引きで粘られて困り(最後は1/3位の値段になった。なかなか帰してくれなくて大変)、ドゥーモを通り、ジェラートを食べ、フェラガモ博物館を見て古い時代の素敵なデザインに感動してから、プロカッチに到着。
早速スプマンテとトリュフのパニーノ、トリュフとフォアグラのパニーノを注文して頂く。パニーノは幾つか種類があってどれも1.6ユーロ。小さくてふたくちくらいで食べられるからついつい食べ過ぎてしまう。トリュフペーストにバターが効いていて、周りのさっぱりしたパンとぴったり。スプマンテともぴったり。やっぱり美味しい。フォアグラ入りよりも、やっぱりトリュフだけのパニーノが美味しい。おかわりをして、お土産にさらに一つずつ買ってしまった。それからついでにペコリーノの熟成(スタジオナート)のワイン漬け(ウッブリアッコ)も少し購入。見たことの無い外観だったから気になったのだけれど、後で食べたら確かにお酒の香りがしみついた、香りの強いチーズで赤ワインにぴったり。買ってみて良かった一品です。

  • バール "Procacci" Via Tornabuoni 64/r, Firenze Tel:055211656

アグリツーリズモへ…

フィレンツェの中心から2kmだというから安心してタクシーに乗ったら、遠いから30ユーロかかるかも知れないといわれてびくびく…。結局25ユーロかかった。中心の端っこから、2kmなんだろうなぁ。宿代より高くなりそうでなんだか嫌だけれど、スーツケースがあるときは仕方ない。
受付にお姉さんが二人いたけど、あまり親切じゃなく、何も教えてくれない。こっちが聞いたことだけ教えてくれるだけで、気づかなければ朝食の場所も夕食の場所も時間も全てわからない。色んなものを作っていると書いてあったから作業場がみたいというメールを送ったら、そっけなくOKという返事が返って来ていたから不安ではあったけど、今は作業をしていないから何も無いよと言われた。動物たちも景色も建物も食事も美味しくて素敵なのに、この人達の対応だけが嫌で、もう二度と行かない気がします。
受付の外にはでっかいわんこが二匹。この子達がまた、とても人なつっこくてかわいい。3歳で遊びたい盛りなのか、一緒に走ったり、でっかい松ぼっくりを投げると喜んで走り、かじる。周りはかじってボロボロになった松ぼっくりだらけ。部屋の近くには甘えん坊の猫がいて、とにかく鳴いてすり寄って来る。声もしぐさもなんだか色っぽくて、つい撫でてしまう。もう一匹、小さな黒いわんこもいたけど、とにかく皆人なつっこくてかわいい。空気の美味しさと、景色の素晴らしさ、それから彼ら動物たちとの出会いに感謝です。


  • アグリツーリズモ Il Milione Via di Giogoli 12, 50124 Galluzzo Firenze tel:055-2323211

夕食はレストラン

夕食を予約してあったのに、聞いたらここでは出していないから近くのレストランへ行けという。500mから離れていないからって…そういうのって、最初に説明してくれたらいいのに、と思いつつ、レストランへの500mはでかいわんこたちに付き添ってもらう。山道で電気もなさそうだから、帰りまで待っててくれるよう必死で伝えるケド、相手は犬…無理だよなぁ。
ここで食べたのは、イノシシのパッパルデッラ(きしめん状のもの)と、胡桃のソースがかかった、中にお肉が入ったラビオリみたいなパスタ。イノシシの匂いが強いソースも美味しいし、クルミのソースがまた香りたっぷりでクリーミー。セコンドのお勧めはお肉だったから、AL CANTIというワインのソースのステーキを一つ注文。これはまぁ普通の味だったけど、付け合せに頼んだ、ズッキーニのスフォルマート(Sformato)という料理が絶品。黄色いトマトソースがかかった、ズッキーニのムースみたいな料理が出てきて、野菜のフレッシュな香りがぎっしり詰まっている。一口食べるたびに両方の香りが広がる。この黄色いトマトのソースは…作りたいよぅ…。
この日、周りにいた人たちは殆どがスコットランド人。10人くらいの団体と子供を二人連れた夫婦が1組いて、そこにいた友達夫婦の結婚式旅行の最中だという。素敵だなぁ。5歳の女の子にピンク色の桜の形をした入浴剤をあげたらかなり気に入ってくれた。たまたまピンクが好きな子だったらしい。お父さんは昔日本でATRで働いていたという心理学の教授。大学の名刺をくれたから、後で写真を送ってあげよう。
帰りに外に出てみたら、やっぱり真っ暗。どうしようとレストランのカメリエーレに相談したら、送ってくれるっていう。わーーい。しかも着いたら門が閉まっている。そんなこと一言も聞いていない。おじちゃんが部屋の鍵をくれっていうから渡したら、小さい鍵がついていて、門の近くに挿したら開いた。でも…暗闇を二人で歩いてきても絶対気づかないような鍵だよ。どうして教えてくれないんだろう。