大接近『りゅうぐう』


産経新聞

探査機「はやぶさ2」が撮影した目的地の小惑星「リュウグウ」の新たな写真を25日、宇宙航空研究開発機構JAXA)が公表した。クレーターとみられる赤道付近の大きなくぼ地や、ごつごつとした岩の塊がたくさん散らばっている様子を鮮明に捉えた。


 約40キロの距離から撮影した。20日に約100キロの距離から撮影した写真で、そろばんの玉のような形状をしていることが分かっていたが、さらに接近したことで表面の様子が詳細に見えてきた。


計画を統括する津田雄一プロジェクトマネージャは「場所ごとに異なる多様な地形が明らかになってきた。科学的に意外であると同時に、工学的に挑戦しがいがある。チームはこの姿に魅了され、これを相手に挑戦に取りかかろうと士気が高まっている」とするコメントを発表した。


 はやぶさ2は25日夕、リュウグウまで約27キロに迫り、秒速約10センチで航行中。27日に上空約20キロに到着し、約1年半にわたる探査を開始する。