第四陣 釉薬掛けと窯入れ

今回は黒土で器を3つ作ってみた。


一つはご飯茶碗。外側の胴の中ほどまでトルコ青を掛け、内側には黒マットを掛けて外側に大胆に流れ零して表情をつけた。というのは嘘で、実際には手元を誤って零れただけだ。ただ、思いのほか流れた数筋の痕が面白かったので良しとした。今回初めて作った実用を目的とした食器なのでうまく焼けて欲しい。鉄系の黒マットは流れやすいのだろうか。鉄系の黒マットと銅系のトルコ青が混ざるのかどうかも気になるところ。


一つは鎬タンブラーでよくある湯呑よりも大きく作ってある。熱が指に伝わりにくいよう、そして掴んだ際に滑り止めになるよう縦に溝を入れた。そこに白鳳という白い釉薬をかけ、溝の上部だけを削り落して黒い地肌を出した。断面が現れるのでどのぐらいの厚みに釉薬がかかっているかが確認できるのが興味深い。およそ2,3mm程度か。内側に釉薬を流し込んだ後に排出の手際が悪かった為、底に厚くかかりすぎてしまった気がする。縮れそうな予感。これも実用食器の2個目。はたしてどう焼き上がるか。



一つは筒状の小型の植木鉢。出来上がりの模様としては一番楽しみな作品かもしれない。内側には植木鉢なので釉薬を掛けずに通気性を良くし、外側には白鳳を掛けた。そして縁にマンガンを掛けた。マンガンを上に掛けると下の釉薬と混ざって流れ、独特の模様を生みだすらしい。


いずれも還元焼成で焼いてみる。