ジャーナリズム崩壊
- 作者: 上杉隆
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2008/07
- メディア: 新書
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他者批判は対象&周囲の全てを潰してでも積極的に行うのに、自己批判は皆無。「真の客観性」など事実上無いことを現代人の大半は知っているのに、「われこそが中立&正義でござい」と踊り続けていることにすら気がついていない。本書にも書かれている「記者クラブ」の悪評に至っては笑うしかない。当初の目的は非常に立派な物だと思うし、その考えも正しいと思う。しかし、いまや「記者クラブを立ち上げるに至った元凶」に値する存在に、彼等マスメディア自身が育ってしまっていることに気がついていない。
印象深かったのは、アメリカにおけるニュースメディアは「速報性」と「調査分析性」の二つに分かれており、新聞は「調査分析」が存在意義であると言う事実。だから、何か事件が発生しても「速報はあっちにまかせろ。こちらはしっかり調査分析して紙面に出す」とあった。だから、向こうの人に言わせると「アメリカの”新聞”に当たる物は、日本では”週刊誌”である」という。日本では低俗と一段蔑まされている部分も多い週刊誌だけど、その方法論こそが本来の”新聞”であるという。これ、けっこう目から鱗だった。・・・ああ、だから秋葉原の連続通り魔事件の時に、欧米マスメディアから「日本の新聞は、まともに調査して記事を書くつもりがないのか」と批判されていたのか。
別に欧米のマスコミを盲目的に支持するつもりはない。本書の主張の中にも「流石にそれは…」と思う箇所もある。ただ、今の日本のマスメディアに対して言葉に出来ない多くの不満を持っている人ならば、一度読んでみる価値がある本だと思う。
一騎当千Great Guardians
アニメ「一騎当千 Extravaganza Epoch」公式サイト
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2008/09/25
- メディア: DVD
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過去作は原作準拠と言うこともあったのか(原作読んだこと無いけど)、どうにも三国志への強引リンク感が拭いきれずに楽しみに徹しきれなかったんだけど、今回はけっこう素直に見ることが出来た脚本だと思う。戦闘よりも心象風景をメインに持ってきたのが正解だった。バトルも「必要なときに必要な分だけ描写」というように見受けられて、落ち着いてみることが出来たのもよかったな。何より、「三国志の呪縛」から積極的に開放されようとしている各キャラクターの意志は非常に気持ちが良かった。
ラストの演出については賛否が出そうだけど、個人的にはああいうのは好き。そのシーンで何が語られているかが容易に想像できる展開だったからこそ、可能な手法だと思うし。もし第4弾とかやり始めたら、また見てしまうんだろうなあ・・・。
ザ☆ネットスター9月号
http://www.nhk.or.jp/netstar/
一ヶ月のお休みが良い方向に進んだ感じ。ちょっとマンネリ感が強くなってきたので、ここで違う展開を持ってきたのはよい判断(正直ベースで「たれこみ」投稿数を公開したというのも、好感度上がった…まあ発表された数字は、人気という観点からすると非常に微妙ではあるけど)。
そして、いろんな理由で放送が厳しかった(かもしれない)人気テーマを、たれ込みランキングの形式を借りて一気に消化したのは、今後の展開ややりたいことを考えると正しい選択でしょう。完全に無視してしまうと、メインの視聴者衆から総スカンを食らうし下手にツッコむと批判の嵐になるテーマばかりだったし。良いバランスだと思う。…にしてもねえ、まさかほんこ〜ん本人が出てくるとは(苦笑)。どこまでやるんだ、NHK。
今期のOP/ED
もはやどれも終盤だけど、今期やってなかったので。
- 音楽面:魔法使いに大切なこと〜夏のソラOP「Fly Away」
- 映像面:薬師寺涼子の怪奇事件簿OP「Theme principal」
- 70年代アメリカドラマを彷彿とさせる演出が気に入った…というかおっさんホイホイですな、反則(苦笑)。
- シンクロ面:乃木坂春香の秘密ED「ひとさしゆびクワイエット」
- 純粋なシンクロではないのだけれども、カメラワーク側でのテンポ合わせに一つ。ひだまりすけっちx365のOPは、シャフトのわりに今ひとつテンポに乗り切れていない感じが残念。
- 歌詞面:該当無し。
- ハッと来たり、耳に残るような歌詞は少なかった。ただ、ストライクウィッチーズのEDをちゃんと聞いてみると、恋愛歌であると同時に戦友のことを歌っている歌詞にもなっているのが絶妙と思う。