宇宙兄弟 #16『アラームアリ時計ナシ』

壊された時計の犯人を巡って疑心暗鬼になるA班。その頃B班は真夜中に鳴るアラームで同じように人間関係がささくれ立っていた。ムッタは時計を壊した福田の真意を測りかねて悶々とするが、その時A班でもアラームが鳴り始めて、というお話。
今週の「氷菓」で摩耶花が「フロルベリチェリ・フロル」のコスプレをしておりまして唐突に「11人いる!」を思い出したのですが、ムッタたちの置かれた状況はまさにあの作品でございますね。
「11人いる!」では「宇宙では常に11人目が存在するするようなもの」と述べておりましたが、一番大事なことはあらかじめ用意された問題ではなく、突発的に起きたことに対する対応力と適応力が求められているのでございましょう。
同じく「11人いる!」ではフロルが「誰が11人目でも関係ねぇ!」と疑心暗鬼に陥って身動きが取れなくなっていた仲間たちを叱咤しておりましたが、ムッタたちが今しなければならない事は犯人探しではなく事態に冷静に対処することでございますね。
そして食糧危機(笑)
時計が無くても誰も死にませんが、宇宙空間にデリバリーはないからなぁ(笑)

スマイルプリキュア 第23話『ピエーロ復活!プリキュア絶体絶命!!』

バッドエンド王国でピエーロの復活を阻止してキャンディを助けたお話。
中盤の山場でございますので、プリキュアたちが単独でウルフルンたちと戦い苦戦したのち勝利、そして新しい力を得てピエーロを倒すというのはお約束でございましたが、当然ピエーロは完全に消滅した訳ではなさそうなので、そこが後半の中心でしょうね。
脚本は米村正二さん。
スマイルプリキュアらしからぬ泥臭く熱い内容でございまして、正直女の子は引いたんじゃないかと心配になったのですが、この熱さがプリキュアシリーズの核心であることを思い出して納得。
「ホンワカ」した内容の多い本シリーズではございますが、軸は全くぶれていないと云う事なんでしょうね。
今回はOP映像を使いながらも本編の気合入りまくりの作画に唖然、テレビアニメというよりは完全に劇場版でございました。
EDのスタッフロールを眺めれば分かる通り原画陣の人数が通常の3倍近く、とても東映アニメーションの作品とは思えませんでしたよ(笑)
東映の印象は手堅く効率よく商品管理をする会社というものでございまして、手抜きというのではなく価格に応じて適切な品質で商品を作るというイメージでございますが、今回は完全に過品質ですよねぇ。
かつて高畑監督が「プレハブを作れといわれてビルを作って怒られた」というエピソードを語っておりましたが、それを思い出しました。
もっとも本作が人気があって制作費が潤沢になった…、なんてことはあろうはずもなく(笑) どこかでしわ寄せがくるのでしょうが、本作のスタッフは最低の人員で最高の仕事をしておりますので問題はないのかもしれません。

ファイ・ブレイン2〜神のパズル 第15話『つぐない』

意表を突かれたルーク回。
印象としては些か強引というものでございました。
まあオルペウスオーダーのプラントからレプリカリングを奪ったり、先週カイトを助けるために現れたりしていたので、ルークが敵というのは分からなくもないのですが、であればメランコリィ自身で挑めばいい訳でございまして、敢えて「ロッテとラミー」を利用した意味がよく分からないのでございます。
好意的に解釈いたしますとルークの持っている贖罪の気持ちを、ロッテとラミーの関係をルークとカイトの関係に見立てて視聴者に見せたのだと思うのですが、そんな面倒なことしなくてもルークの気持ちは視聴者には伝わっておりますてばっ!(笑)
これがですね、事前にルークとロッテの触れ合う場面があって、それを見ていたメランコリィがロッテとラミーを利用してルークを追い詰めようとしたという話の流れでしたら納得したのですが、二人の間に何の関係もないまま対決させても、…う〜ん。
それを除けば少女と老犬のコンビとルークの対決は良かっただけに残念でございました。
もっとも今日のハイライトは「もっと×2神のパズル」でのビショップの弾けっぷりでございましたので、本編なんて(笑)

DOG DAYS′ EPISODE 1『勇者見参!』

春の別れから三か月、夏休みにシンクが仲間を連れてフロニャルドに帰ってきたお話。
監督が草川さんから西村純二さんに変更されましたが、特に変わった印象もなく。むしろ戦興行がさらにショーアップされていたように感じられまして、こうした洒落っ気が西村監督の持ち味と信じているおっさんといたしましては、「場を得た」んじゃないかと。
今回はレベッカとミナミも参加して三つ巴の戦になりそうな雰囲気でございました。
前シリーズでは終盤それこそ命の危険を含んだ展開(もっともこれは初期設定からそうだったとうでしたが)になり、緊張感は増したのですが作品特有の「のんびり」した部分が薄められてしまったところが残念でございましたでしょうか。
そういう物語は巷に溢れかえっておりますので、本作には徹底的に「明るいファンタジー」を目指していただきたかなぁ、と。
前シリーズでは不遇(笑)にも十分描かれなかったキャラ達が活躍して頂けますと嬉しゅうございます。

もやしもんリターンズ 第二話『発酵蔵』

発酵蔵にある謎の地下通路を探る及川のお話。
今回は「みりん」についての講義(笑)と味噌についての薀蓄でございましたが、発酵食品の奥深さには毎回感心させられます。
この作品の場合、人間関係のストーリーもしっかり存在はしているのですが、それ以上に食品科学の啓蒙としての存在価値がございますね。
食品会社をスポンサーにして平日の午後7時台に放送した方がいいんじゃ…、いやそうすると今回の及川たちの入浴シーン及び寮生たちのあさましいアレはカットになりますね(笑)
深夜で正解か…。
次回はおっさんの地方では休止。

夏雪ランデブー 第2話

ということで最初の一歩は踏み出したものの、篤の妨害でその先へなかなか進めない亮介と六花。そんな時六花が熱を出して倒れてしまい、というお話。
アニメで「セックス」という単語を聴くとドキドキしてしまいます(笑) いや今週の「境界線上のホライゾン」でも「セックス、セックス」言ってましたがこちらのソレは生々しくてねぇ。
まあいい年をした男女の恋愛話なのですから、それこそセックス抜きにお話が進むのならそちらの方がおかしい訳で(笑)
で、そうしたことを考えますとなおさら篤が哀れに感じてしまいますねぇ、もはや「触れ合う」ことすら出来ないのですから。
いつも隣にいて相手のことは全部見えるのに、自分の存在は一切気付いてもらえない孤独とは如何ばかりかと。そして亮介は亮介で篤を乗り越えなければ六花をものにできないのでしょうし、この三角関係は果てしなく不毛でございます。
実体があるなしではなく、心の中には確かに存在している人をどうやって乗り越えて行くのか。その描き方がこの作品が成功するのかどうかの分かれ道かもしれません。
この作品も来週は放送がございません。…ああ、FNSの27時間テレビなのか。

じょしらく 第一席『普段問答/ふく違い/叫び指南』

女の子が落語家として成長して行く物語、なんて作品を久米田先生が描いているとは考えておりませんでしたので、この内容は想定内(笑)
しかし久米田先生と水島努監督の組み合わせは危険過ぎるので自重しておいた方が良かったのでは(笑)
絶望先生」でもそうでしたが久米田さんの「時事ネタ」はストレートすぎて、笑っちゃうのですがコチラが心配になるほどでございましたし、水島努監督も「ケメコデラックス!」の「プリップリン体操」の詞を読めば分かる通り時事ネタでは容赦がございませんので
混ぜたら危険
かと(笑)
案の定、色々と日本人が内に抱えて鬱積している諸々がダダ漏れでございまして、大爆笑でございました。…外人さんはこういうシャレが通じないからなぁ(笑)
そして自虐ネタ(「マンガで十分、アニメの必要あるの?」は監督の叫びじゃないのかなぁ)も挿みつつ、無駄にヌルヌル動かしてみたりしておりまして、これも自虐ネタの一種かもしれませんね。
素材といたしましては「絶望先生」と重なるところもございますが、そうなると新房監督と水島監督の比較もできる作品ではないかと、…いや「比較論」書くつもりは毛頭ございませんよ(笑)
そういうものはネット上に適任者がゴマンとおられますので、各自探すように(笑)

ソードアート・オンライン #1『剣の世界』

仮想大規模オンラインロールプレイングゲームソードアート・オンライン」のサービスが開始され1万人のプレーヤーたちがそこに参加した時、開発者の茅場明彦が現れて「ゲームをクリアしなければここから脱出はできない、ゲーム内で死ねば現実でも死ぬ、強制解除しようとすればその時も死ぬ」と宣言した、という初回。
色々と観たことのある作品の断片が混ざっていたような気も致しましたが、まあそれはどうでもいい。だってそれを言いだしますと現代で作品なんて作れなくなると考えているからでございまして、色々な素材を集めてオリジナルな物語を構築する能力があればいいじゃなイカ(笑)
物語としては同じ原作者の「アクセル・ワールド」よりも重い。その重さがどういった意味を持つのか、単なる「設定上の都合」に止まらない事を期待いたします。
一つ気になったのは、ゲームから出られないということは現実の彼らは全員生命維持装置に繋がれているのでしょうか?それとクリアまでの時間制限はないのでしょうか? この辺は追々説明があるでしょうから待機。
ラスボスの茅場明彦の声が山寺宏一さんでございましたが、このダイアリーを書き始めてから観てきたアニメ(新作限定)では初めて彼の声を聴いたような。最近の作品の傾向ですとこのCVは小山力也さんですよねぇ(笑)
やっぱり山ちゃんの声は良いなぁ。毎回登場して頂きたいものでございますが、ギャラが高そうだな(笑)