まるぶろぐ

備忘録として日々の出来事をこまごまと綴っております

maru992018-05-04

ラ・フォル・ジュルネの2日目は夕方以降の公演のみなので、午前中はしっかり仕事をするつもりでいたのだけれど、酵素風呂の予約を入れてしまった。週1回のペースをもう少し維持したく、今日しかチャンスがなかったものだから。

8時すぎに起きるつもりがうっかり二度寝をしてしまい、気がついたら9時を回っていて、9時40分には家を出ないといけないから、危ないところだった。

気持ちよく温まり、シャワーで汗を流して帰宅。ただ、酵素風呂の施設全体に匂いがこもっているので、シャワーを浴びた後もその匂いの中にいるものだから、もし匂いが残っているとコンサートの最中に周囲に迷惑をかけてしまうので、自宅でもう一度シャワーを浴び、髪も洗い直し。

2時間ほど英訳を進め、最後まで訳し終えた。よしよし。そのあと有楽町の国際フォーラムへ。

今日の最初の公演は、昨日サプライズでチケットを頂いてしまった分。座席数1,492席と大きめのホールCで17時半から、イギリス北部の室内オーケストラ、ロイヤル・ノーザン・シンフォニアの公演で、自分では今回、オケのチケットを1枚も取っていなかったから嬉しい。最初の2曲では指揮をしていたジュリアン・ラクリンが後半はヴァイオリンのソロで、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲ホ短調(通称「メンコン」)。優雅で繊細で、かつ華やかな室内楽の響きに包まれる幸せ。

ホールを出て地上に向かう途中、カフェの立て看板が目に止まった。たけのこのサンドイッチ。あ、これ、ツイッターでどなたかが美味しかったとつぶやいていらした。行ってみよう、とカフェ・レクセルへ。たけのことチキンの「ごちそうサンド」も付け合せのピクルスも、モカカプチーノもとても美味しかった。

そのあとが今日のメインイベント。座席数256席のホールB5にて19時半から、再びペレスさんの公演で、アルベニスの「イベリア」を全曲弾く企画の第一弾。ホールに着くと、OTTAVAのリスナーさんが何人かいらして、プレゼンターの小室さんも。ペレスさんの人気が伺える。

ペレスさんの真後ろの席だったので指の動きは時折り垣間見える程度だったのだけれど、細身の身体に吸い付くようなスーツの肩甲骨の動きすら美しく見える。プレゼンターでもあるピアニストの本田さんによると、「イベリア」全曲を弾くのはフルマラソンを1.5回から2回ぐらい走るだけのエネルギーが必要だそうで、それをなるほどと実感できるような圧巻の演奏。

前半が終了した時点でリスナーさんたちと地上のオープンスペースへ。風が強くて寒いぐらい。再びホールに戻ると、本田さんもいらしていた。256席のうち、少なくとも8席がOTTAVAのリスナー/関係者ってなかなかの割合。

21時開演の後半も素晴らしい演奏で、鳴り止まない拍手に、もうエネルギーを使い果たしてさぞ疲れていらしたはずなのにアンコールに応え、再びモンポウを聴かせてくれた。それでもまだ拍手が鳴り止まず、さらにもう1曲。もう指がガチガチだから、うまく弾けるように祈っていてください、と笑顔でのトークがまたとびっきり魅力的。

ひとりで聴いてももちろん素晴らしいのだけれど、終演後に知り合いと感動を分かち合えるとなお楽しい、と実感する帰り道。

今夜は帰宅時間が遅かったので、英訳はおあずけ。明日はもうラ・フォル・ジュルネ最終日。