ガン性善説

もしも、お金と暇が十分にあったなら、スイスのチューリッヒにある「ビルヒャー・ベンナー病院」へ出かけたい。ガンの自然療法を実践して、確かな効果をあげているという。石原結實著「ガンにならない食べ方、生き方」はガンの宣告を受けて最初に読んだ本です。私の33年の医者生活でも、現在医学的に明らかにガンと診断されていたにもかかわらず「自然療法」によって治ったひとたちがいます。こうした人たちは、皆、ガン性善説の立場に立って治療をしたひとたちです。頼もしいことばです。


第6章、ガンになった時、どう対処したらいいか。ガンは自分の体の中に、自分がこしらえたものだ。だから、自分に治すのが一番だ、と考え、たとえ再発、転移が生じても、ガンの本当の姿を理解したうえで、強い意思をもって自然療法にかけよう、という人は、それでよいでしよう。現在医療を拒否して自然療法だけにした場合、体調は明らかによくなりますが、だからといって将来、再発や転移しないという保証はありません。万一、再発や転移があったとき、あの時、抗ガン剤を続けておけばよかった、などと後悔しないことです。中には、人参ジュースや自然食などの自然療法で始めても、すでに手遅れのため、大した効果もなく、亡くなった方もいらっしゃるのです。これだけはかなり自信をもって言えることですが、ガンがあまりに進行しすぎて何の現在医学的治療もなされなかった人や、現代医学に見捨てられるほどの末期ガンではないにしろ、自分の意思で現在医学の治療を一切拒み、自然療法をやった方は、一般に言われるガン患者特有の耐え難い疼痛や出血、感染症などの断末魔の苦しみがほとんどないことです。(本文より)


ガンが判明してすぐに始めたのは、丸山ワクチンと人参ジュースでした。丸山ワクチンは4年間ずっと続けていますが、人参ジュースのほうは、最初の1ヶ月ほどで断念してしまいました。体が受けつけてくれないようになったからです。体の出すメッセージに従いました。そして、2ヶ月ほどまえの診察ではっきり大きくなっているのがわかった時点から、再度、人参にも期待した生活を送っています。今度は、人参にラップをかけ、チンをして、温野菜にする方法をとっています。これなら毎日食べても飽きることがありません。玄米食のおかずにもなっています。ドレッシングを日替わりにすれば、変わった味も楽しめます。この効果はといわれると、今のところは微妙ですが、継続は力なりでしょうか。