1951年 J-45

日本に来た時の状態です。

縦に何本も白く見える線はすべてクラックです。

ちょっとわかりにくいですが、何かを落としたのか、嫁とケンカして踏んづけられたかどうかはわかりませんが、段差が出来るほど割れていました。

中もブレーシングのXが完全に落ちていて、衝撃のものすごさが伺えます。

セカイモンに搭載の画像では、壊れる前と後の画像が詳しく載っていて、それと共にこのJ-45の履歴も書かれていました。

記憶によると、パーツはすべてオリジナルだそうです。

来た実物を見ると、ナット、サドルはどうもプラスチック見たいです。サドルのみ購入した工房で交換したようです。

当初、動きのすこぶる渋いペグ(オリジナル)をビンテージ加工の物に交換するつもりでしたが、フィニッシュラインのテフロンオイル(自転車のウエット用チェーンオイル)をペグのシャフトの隙間とブッシュにたらしたところ、とても良い感じの手応えのある動きに変身しました。試してみるもんだな〜ペグ代\15,000儲けた〜

シリアルは

ファクトリーNo.6000〜99999は1951年と言う事なので、このJ-45は51年製と言う事になります。
ちなみにこの翌年から頭に ローマ字がついて Z・・・のようになりますね。

こいつが家に来てから、これ以外のギターをチューニング(弾かなく)しなくなってしまいました。
とても気持ちがいい音で、いつまでも弾いていたい気持ちにしてくれます。
50年代独特の枯れた 優して、力強くもあり、しかも甘いボリュームある音です。新品には出ない音で、ソロでも心地良いです。
一生物のギターを手にできたと思います。


今、この工房にもう1台の51年のJ-50が修理中です。


こいつはネックが重傷で、アメリカ人の超大雑把な修理で、木をえぐって鉄板を当て補強してネックを繋いでいました。

修理中のネックです。

ただし、どうもネックは差し替えられているようで、20フレットでヘッドもテーパではありません。
海外からの買い物は、豊富な知識とどんな状態でも何とか出来る術がないと、ビンテージ物は素人が手を出すのにはリスクが高すぎます。